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男性の健康
 
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私は糖尿病です 第2回
『糖尿病は究極のダイエット?』

2ヶ月で24.5kg

 糖尿病で入院する2ヶ月程前、私の身体は、身長165cm、82kg。明らかにデブだ。

 食生活はそれまで通り。ちなみに趣向としては、酒類は全くダメ。いわゆる"下戸"。加えて大食漢でオマケに甘いものが大好物。それが、何の前触れもなく(実際には有ったのだが)、痩せ始めた。最初は「気が付くと体重が減っている」という感じだったが、1ヶ月を過ぎる頃、急加速して、毎日確実に体重が落ちる様になった。間もなく体重は、長年の理想であった65kgに到達し、ポコンとでた腹は随分スッキリし、全体的に2廻りくらい細くした感じになった。

 鏡に映った姿を見て「良し良し、こんなもんだな」と満足したが、話しにはまだ先があった。減量にブレーキが効かないのである。アッと云う間に60kgを割り「ここまでの予測はついたが、この先は未知の領域だ」と少々不安を抱いた時、偶然血液検査の機会を得て、その結果がダイアベティスだ。57.5kg。これが入院した時の体重である。

痩せる"快感"に身震い

 長年、痩せたいと願っていた私にとって、正に夢の様な出来事だった。生まれて初めて痩せる"快感"を体験した。そんな心境の時、それを病気に結びつけられるものではない。実際、何か日常に支障を来す事あれば、考えただろうが、取り合えず「おかしいな?」と思う様な事はなかった。良く良く考えれば、何もしないで痩せること自体が異常なのだが、そのことに気付かないとは、本末転倒である。ダイアベティスに至るプロセスは様々にあるのだが、私の場合は、こんな塩梅である。

 「もしも、あのまま痩せ続けたら・・・・」と、今にして思うと少々身震いがするが、私にとってダイアベティスが究極にダイエットであったことに間違いはない。こういう危険なケースもある、と云う事実は、特に痩せることを夢見る人たちには参考になるのではなかろうか。そして私は、落ちる体重に歯止めを掛けるべく、入院することになった。

(つづく)


2000年7月14日

石川 栄
プロフィール
石川 栄(いしかわ さかえ)、昭和35年1月4日生まれ。 自動車整備士、コック、アニメーション制作を経て昭和62年に物書きとなる。(ライター暦13年)。映画界での取材や評論を得意とし、故黒澤明、松田優作氏にインタビューしたことが自慢のタネ。代表作は漫談家・牧伸二氏の芸能生活35周年記念アルバム「ナンセンスアイランド」(作詞)。冬は今だに長火鉢で暖をとり、魚は七輪で焼くなど、時代に逆行した生活をこよなく愛する、今時珍しい中卒の物書きである。
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