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風邪に負けない体を作る 第3回
インフルエンザを防ごう

 毎年冬になると流行するインフルエンザ。強い全身症状が特徴のインフルエンザは、抵抗力の弱い子どもに大きな負担を与えます。



子どもにとってのインフルエンザ

 インフルエンザは普通の風邪と症状がだぶるものですが、疾患としては別物と考えた方がよいでしょう。のどの痛みや鼻水、咳など普通の風邪症状に加えて、38〜39℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身症状が初期の段階から強く現れるのが特徴です。また合併症が現れやすく症状が急激に進行しやすいため、注意が必要です。
 子どもの場合、肺炎や気管支炎の他に、中耳炎や熱性けいれんを合併することが多いといわれています。またインフルエンザで発症する仕組みは解明されてはいませんが、インフルエンザ脳症で命を落とす危険性もあります。
 学校や幼稚園、保育園など集団生活を送っている場合、感染を防ぐのが難しい面もありますが、手洗いやうがいをこまめにし、人混みを避ける、部屋の乾燥を防ぐ、といった対策を立てて、インフルエンザにかからないよう気をつけましょう。

 

インフルエンザにかからないために

 インフルエンザは感染した人の咳やくしゃみに乗ったウイルスが空気中に飛び散り、それを吸い込むことでうつります。子どもは短時間で症状が重くなりやすいので油断は禁物。鼻水や咳といった風邪症状に加えて、体のどこかが痛む、元気がない、といった様子が見られたらすみやかに医師の診察を受け、家でゆっくり休ませましょう。
 インフルエンザは空気が乾燥しているとうつりやすいので、加湿器などで室内の湿度を調整するとよいでしょう。ただし加湿器を使う場合は手入れをよくすることが肝心。加湿器の中でカビが繁殖し、カビを部屋中にまき散らして別の病気を招いてしまうことがあるからです。また、毎年流行する前に予防接種を受けることも大切です。

 

予防接種の大切さと正しい受け方

 インフルエンザにはA型、B型、C型の3種類がありますが、同じ型の中でも年々微妙に形を変化させます。年によって違う型のインフルエンザウイルスが流行するため、予防接種は毎年受けなければなりません。
 インフルエンザの流行は12月下旬〜3月上旬ごろまでが中心となりますので、11月〜12月の半ばごろまでに接種を受けるのがベスト。1回目の接種を受けてから、1〜4週間あけ、2回目を接種します。
予防接種の大切さと正しい受け方 イメージ 予防接種は体調のよい時を選んで受けましょう。熱がある時には受けられません。また卵アレルギーのある場合は受けられないこともあるので、医師とよく相談する必要があります。最近は、卵アレルギーがあっても事前に接種可能かどうかを確認する検査を実施してくれる医療機関もあります。以前にひきつけを起こしたことがある時も、多くの場合は接種可能ですが、ときには予防接種を受けられない場合があるので、小児科医に相談されるのがよいでしょう(また、下痢は接種の可否とは関係しないというのが現在の世界的定説です)。
 注射をした当日は外遊びを避け、家に戻って静かに過ごします。注射をしたところが極端に赤く腫れたり、息がぜいぜいしたりするような場合はすぐに医師の診察を受けましょう。


次回は「風邪予防 〜心がけたい生活術〜」です。

2004年1月19日

監修:橋本 浩(はしもとこどもクリニック 院長)
プロフィール
 はしもとこどもクリニック(福井県敦賀市)院長。著書「お母さんのための小児科講座」(風美書房)など、小児の病気や育児、漢方医学などの医師向けあるいは一般向きの本のみならず、医療におけるコンピュータの利用に関する本や数学の本なども執筆。3児の父。京都市生まれ。
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