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おねしょに悩まないで! 第3回
おねしょ(夜尿症)の原因とタイプ・1


おねしょには3タイプある

 おねしょには、多量遺尿型、排尿機能未熟型、混合型の3つのタイプがあります(排尿機能未熟型、混合型については次回で説明します)。

 

多量遺尿型(ぐっしょり型)

 おしっこの量そのものが多く、夜間にうすいおしっこがたくさん出てしまうタイプです。
 原因として、抗利尿ホルモンの夜間における分泌不足が挙げられます。脳の下垂体後葉で分泌される抗利尿ホルモンは、一般的には日中は少なく、夜間の睡眠中に多量に分泌されます。そのため日中は尿量が多くなり、夜間は尿量が少ないのです。が、夜尿症の場合は、夜間に分泌される抗利尿ホルモンの量が少ないため、夜間の尿量が多くなり、もれてしまうのです。また、抗利尿ホルモンが少ないと、腎臓の尿細管での再吸収が不十分となって、うすい尿がどんどん作られてしまうということもあります。
水分をかぶ飲みする習慣があれば改善を イメージ このタイプのおねしょをする子供は、ほとんどが、比較的身長が低く、二次性徴が遅れがちです。また、習慣的に水分をがぶ飲みしていることが多いようです。
 このタイプの薬として使われる三環系抗うつ剤は、アナフラニール、トフラニール、トリプタノールがあります。これらは、抗利尿ホルモンの分泌をうながす作用があります。いずれも就眠前に飲みます。副作用としては、食欲不振、悪心、嘔吐といった消化器症状と不眠が代表的で、これらが見られた場合には、ただちに中止します。
 DDAVP点鼻療法もよく使われます。就眠直前に酢酸デスモプレシンを点鼻して、鼻粘膜から吸収させます。この薬を使う場合は、水分の摂取リズムを守ってください。夕方から水分をがぶ飲みしてこの点鼻薬を用いると、水中毒症状といって浮腫(むくみ)や頭痛、極端な場合には、けいれんなどの副作用が出ることがあります。


次回は「おねしょ(夜尿症)の原因とタイプ・2」です。

2003年11月17日

監修:橋本 浩(はしもとこどもクリニック 院長)
プロフィール
 はしもとこどもクリニック(福井県敦賀市)院長。著書「お母さんのための小児科講座」(風美書房)など、小児の病気や育児、漢方医学などの医師向けあるいは一般向きの本のみならず、医療におけるコンピュータの利用に関する本や数学の本なども執筆。3児の父。京都市生まれ。
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