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重症になると息切れや腰痛、
背中の痛みの症状が出てくる
側彎症は背骨が横に曲がる病気ですが、その曲がりの角度が30度以上ぐらいにならないと見た目にはわかりません。しかも、40度ぐらいまでは洋服を着るとわからなくなります。洋服を着てもわかるのは、90度を超すような重症の場合です。
背骨の変形以外の症状としては、息切れがあります。60度を超える彎曲に見られるもので、少し長く歩いたり、階段をのぼったりするときに見舞われます。これは、背骨の変形のために胸郭が狭くなって、肺の動きが低下し、いわゆる肺活量が減って、換気がうまくいかなくなったり、肺の血流が悪くなるためです。ただし、こうした症状は若いころにはあまり起こることはなく、40歳を過ぎるころから出るようになります。
同じように、40歳を過ぎるころから出てくるのが腰痛や背中の痛みです。逆にいえば、若いころの腰痛や背中の痛みは、側彎症が直接の原因ではないので、別の原因を探る必要があります。
軽症であれば経過観察や装具の着用で対応
治療は、変形の程度や年齢などを考慮して決められます。軽症であれば、3カ月なり、半年なりに一度、レントゲン写真を撮る経過観察だけですみます。特に、成長の著しい男子12〜16歳ごろ、女子10〜13歳ぐらいまでは変形が進む可能性があるので、この経過観察は欠かせません。変形の角度が40度以下なら、18歳以上になれば経過観察は不要になります。40度以上の場合は、その後も年に1度のチェックが必要です。
変形角度40〜50度までで、進行する可能性がある場合、効果的なのが装具です。ただし、これは変形を治すというものではなく、あくまでも進行を抑えるためのものです。
現在、装具は、ミルウォーキー装具などさまざまの種類が開発されています。変形の程度や年齢などを考慮して最も適したものが選ばれます。
装具は骨の成長が終わるまで毎日、着用
装具は、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。最初は短時間から始めるなどして、徐々に着用時間を伸ばしていくとよいでしょう。毎日、入浴以外は着用するのが理想です。
1カ月程度着用していると、装具の不具合がわかってくるので、このころに一度受診し、装具のフィット具合を微調整してもらいましょう。
装具は骨の成長が止まるころまで着用し続けなければなりません。その間、成長期にある子どもは身長がどんどん伸びます。それまで着ていた洋服が小さくなるのと同じで、装具も同じままでは体に合わなくなります。最初にフィットしたからといって、ずっと同じものを使うのではなく、その後も数カ月に1度、受診して装具が合っているか、確認してもらいましょう。
装具で最も難しい点は、装具そのものというよりもメンタルな部分です。このころの子どもたちは非常に多感な時期を迎えていて、装具をまったく受け入れない場合もあります。親としては、根気強く、理解させる努力も時には必要になります。
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