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子どもの糖尿病 第3回
食事療法と運動療法


糖尿病の食事療法

 糖尿病の場合、食事療法がとても大切です。特に、2型糖尿病の場合は過食や運動不足が発病の大きな原因となっているので、食事療法と運動療法が主体になります。子どもの1型糖尿病の場合は、インスリン療法が治療の中心になるので、その効果を高めるために食事療法や運動療法が必要です。2型糖尿病では、食事と運動だけでは血糖のコントロールが不十分な場合は、経口糖尿病薬による治療やインスリン注射を併用します。

 

成長期に必要な栄養はしっかり摂る

 糖尿病の食事療法を始める際は、まず主治医と相談して、年齢や性別、身長、体重などを考慮し、正常な発育に必要な1日の栄養所要量(kcal)を決めましょう。糖尿病の食事療法では、日本糖尿病学会が作成した「糖尿病食事療法のための食品交換表」というものを使います。これは、日常的に食べる食品を、炭水化物の多い食品、果物、たんぱく質性の食品など基本的な6種類の食品群(6つの基礎食品)と調味料に分類し、全食品群につき80kcalを1単位とした食品の重さと目安量を示したものです。そして、各人が1日に必要な栄養所要量を満たすよう、炭水化物は12単位、たんぱく質性食品は5単位、という風に6つの基礎食品をバランスよく組み合わせたメニューを考えていきます。これによって、栄養のバランスをよくし、糖分やエネルギーの不足、あるいは摂り過ぎを防ぐことができます。
 子どもの糖尿病の場合は、あまり厳格に食事療法に取り組みすぎて、かえって成長に必要な栄養素が不足しないようにすることが大切です。1型糖尿病の患者さんの場合、十分栄養を摂ることによって高血糖になりやすくなりますので、インスリン注射で血糖をコントロールします。患者さんの状態によっては、昼食と夕食の間に補食をして1回あたりの食事のエネルギー量を減らし、血糖値の上下の幅が大きくなり過ぎないようにすることもあります。

 

糖尿病の運動療法

友達と一緒に運動もできる イメージ 毎日適度に行う運動は、エネルギーを消費し、インスリンの効きをよくするために重要です。また、2型糖尿病の子どもは肥満気味の場合が多いので、太りすぎの解消にも役立ちます。
 1型糖尿病の患者さんも、体育の授業や運動系のクラブ・部活動などへも参加できます。ただしマラソンや水泳などの激しい運動をすると、血糖値の変動が大きくなり、低血糖をおこす恐れがあります。そのため、運動した時の血糖値の下がり具合や体調を見ながら、食事の量や回数、間食(補食)の有無、運動量およびインスリンの量などをコントロールする必要があります。激しい運動をする前には、ビスケットやアメなどを食べて低血糖になるのを防ぐとよいでしょう。運動後はなるべく早く食事ができるようにし、それが無理な場合は運動後にも補食しましょう。学校の先生やクラスメートに、病気のことや補食が必要なことについてきちんと説明し、理解を得ておくことが大切です。


次回は「日常生活で注意すること」です。

2003年8月18日

監修:粟井 弘二(粟井内科 院長)
粟井内科(岡山県岡山市) http://www2.oninet.ne.jp/awai/index.htm
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