|
前回まで、中耳炎の症状や原因、治療法などについてご説明してきましたが、今回はまとめとして、中耳炎について知りたいことのあれこれをまとめてみました。

Q) 中耳炎でもスイミングに行かせていい?
A) 熱も耳だれもない状態なら、基本的に泳いでもOKですが、鼓膜に傷があったり、滲出性中耳炎治療の一環として鼓膜にチューブが入っていたりする子どもには、水泳はおすすめできません。
しかし100%ダメと言うことではなく、耳栓とスイミングキャップをつけて、きちんと防水すれば大丈夫という場合もあります。医師の指導に従ってください。
Q) 旅行の予定があるのですが、飛行機はダメですか?
A) 飛行機に乗ると耳がキーンとしますが、あれは、離陸する時と着陸する時に気圧の急激な変化が起こっているためです。
中耳炎が完治していないと、耳管による中耳腔内圧の調整がうまくできないので、中耳内圧と気圧に、差が出てしまいます。この気圧差が原因で、ひどく耳が痛くなったり、中耳に滲出液が溜まったりする「航空性中耳炎」になることも多いのです。
ですから、中耳炎のときに飛行機で移動することはなるべくなら避けてください。
Q) 中耳炎から難聴になることは?
A) まったくないとは言い切れませんが、急性中耳炎の場合は、ほとんど心配はいりません。滲出性中耳炎や慢性中耳炎では、たまに難聴になってしまうこともあります。中耳炎が原因の難聴としては、炎症が内耳まで達してしまったり、中耳に炎症が残ってしまったり、炎症によって中耳の一部が壊れてしまったりということが考えられます。
Q) 中耳炎になりやすい体質ってあるの?
A) 中耳炎を全体として考えた場合、感染源、耳管の働き、免疫力の3つの要素があります。それぞれの要素が絡まりあい、かかりやすい状態になってしまうことはあります。
感染源・・・
中耳炎の感染はほとんどが耳管からですから、耳管の出口があるあたりにアデノイドや副鼻腔炎など細菌性の炎症があると、中耳炎にかかりやすくなります。
耳管の働き・・・
小さい子どもは大人に比べて耳管の働きが悪く、滲出性中耳炎にかかりやすいものですが、口蓋裂やダウン症、トレーチャー・コリンズ症候群などの先天的な病気がある場合には、耳管の働きが十分でないことがよくあります。
免疫力・・・
風邪などで体力が低下し、細菌に対して抵抗力が下がっている時には、炎症が起こりやすく、中耳炎にかかりやすくなります。
あと、家庭内に喫煙者がいる場合や、保育園での集団生活で感染の機会が多いと、中耳炎になりやすいようです。
|