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きちんと知りたい! 中耳炎 第1回
中耳炎ってどんな病気?


中耳炎とは?

耳の構造 イメージ 中耳の炎症が「中耳炎」です。まず中耳がどこにあるかおさらいしましょう。
 音は、耳の孔(あな)から入って、外耳道を通り、鼓膜へ突き当たります。この振動を伝えるために、鼓膜の奥側には、小さな骨(耳小骨)が3つありますが、中耳はこの耳小骨が入っている空間です。
 中耳の内面は、粘膜におおわれ、耳管という細い管で鼻の奥・喉の上とつながっています。風邪などで鼻水が出たり、喉に炎症が起こったりすると、細菌やウイルスが耳菅を通って耳にまで炎症が及び、中耳炎を起こす原因となるのです。

 

子どもは中耳炎にかかりやすい

 よく「うちの子は中耳炎にかかりやすい」と心配する方がいますが、実は子どもはみな、中耳炎にかかりやすいのです。特に乳幼児は、風邪をひくと4人に1人は中耳炎になるといわれているほどです。
 子どもが中耳炎にかかりやすい理由は、耳管のつくりにあります。子どもの耳管は、大人に比較して太く、短く、しかも水平に位置しているため、喉が炎症を起こした場合、それがすぐに耳管から中耳まで届いてしまうのです。
 中耳炎予防のためには、鼻や喉の炎症を長引かせないことが大切です。風邪は早く治すようケアしてあげましょう。また、鼻は片方ずつかませるようにしてください。中耳炎は、成長とともにかかりにくくなります。

 

中耳炎の種類

 中耳炎のなかでも多いのが、急性中耳炎と滲出性中耳炎です。それぞれについては次週以降に述べますが、急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行したり、耳だれ(耳漏)や難聴が慢性化したりして、長期にわたって通院加療が必要な慢性中耳炎になってしまうこともあります。
 子どもにとってはポピュラーな病気ですが、「たかが中耳炎」と放置すると、大変なことになります。ひどくなると側頭骨まで炎症が波及したり、顔面神経がやられて顔が曲がったり、最悪の場合、髄膜炎をおこしてしまうこともあるのです。


(ライター:柴崎 美千代)

次回は「急性中耳炎」です。

2003年6月2日

監修:工藤 典代(千葉県子ども病院耳鼻咽喉科医師)
プロフィール
 昭和52年大阪大学医学部卒業。同年千葉大学耳鼻咽喉科に入局。昭和63年、千葉県こども病院耳鼻咽喉科開院時から勤務。お子さんがどこか具合が悪いと、親御さんはとても心配になります。中耳炎をはじめ、聞こえや言葉など耳鼻咽喉科的なことならなんでも、ご相談にのってお母さま方のお力になれればと思っております。
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