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子どもの夏の皮膚トラブル 第2回
アウトドアでの皮膚トラブル その1 〜有害な虫

 野外で過ごすことも増える季節。アウトドアでは貴重な体験もできますが、有害な虫に遭遇してしまう機会も多くなります。



蚊に刺された

蚊に刺されたら イメージ 蚊に刺されてかゆいのは、ヒトの血を吸うときに血液が凝固しないよう蚊が注入した唾液が、アレルギーに似た症状を引き起こすため。かゆみは、放置しても数日でおさまりますが、子どもが自分でかきむしって「とびひ」や、患部が固くなる難治性の「結節性痒疹」などになってしまうのを防ぐため、市販の薬を早めに使い、かゆみを抑えてあげましょう。

 

ハチに刺された

 アウトドアの危険な虫といえばハチ。スズメバチの活動が活発になるのは7〜10月なので、特にこの時期は、刺されないよう巣を刺激しないことが第一です。
 もし刺されてしまったら、2次被害をさけるため、まず巣から遠ざかること。ハチの毒は水に溶けやすいので、最初にきれいな水で洗浄をし、患部をつまんで毒を絞り出し、ステロイド軟膏を塗っておきます。
 以前に刺された経験がある場合は、抗体の反応でショック症状を起こす可能性があり、命に関わります。一刻も早く病院に運ぶことが必要です。

 

ガや毛虫に触った

 ガの幼虫、成虫の中には、毒毛や毒バリをもつものも少なくありません。毒ガは非常に多くの毒毛を持ち、これが皮膚に刺さると、小さな発疹が無数に現れます。こすると毒下を皮膚にすり込んだり、広げることになるので、患部は絶対にこすらず、水で洗うか、粘着テープなどで毒毛を取り除きます。毒毛が目にはいると結膜炎を起こすこともありますので、目に触れてしまったらこすらずに洗い流しましょう。

 

すぐ応急処置を

 アウトドアで痛みやかゆみがあって、でも何が原因かわからない…そんなときは、すぐ応急処置をしておきましょう。

【応急処置の方法】
 1)まず患部を水で洗う。
 2)刺のようなものが入り込んでいたら、毛抜きやピンセットなどでそっとひき抜く。
 3)刺された部分をつまんで毒を絞り出す。
 4)よく洗浄をする。
 5)抗ヒスタミン剤やステロイド軟膏を塗り、よく冷やす。


次回は「アウトドアでの皮膚トラブル(2)」です。

2002年8月12日

監修:海老原 全(東京都済生会中央病院皮膚科医長)
プロフィール
海老原 全(えびはら・たもつ)
 昭和61年慶應義塾大学医学部卒業。同年4月慶應義塾大学医学部皮膚科学教室入室。平成3年慶應大学医学部皮膚科助手、4年同教室連絡者(医局長)、5年同診療科医長(外来担当)、8年東京都済生会中央病院皮膚科医長(慶應義塾大学医学部皮膚科講師兼任)に就任、現在に至る。日本皮膚科学代議員、日本臨床皮膚科医学会雑誌編集委員、日本毛髪美容学会理事を務める。専門は自己免疫性水疱症(天疱症・類天疱症・IgA天疱症)。最近はもっぱらアトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎の臨床。
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