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子どものおちんちん、これで大丈夫? 第3回
こういう場合は手術が必要

かんとん包茎や亀頭包皮炎の場合は手術が必要

かんとん包茎や亀頭包皮炎の場合は手術が必要 イメージ 前回までに述べてきたように、子どもの包茎のほとんどは手術する必要がありません。子どもの場合、手術が必要なのは、次のようなケースです。

  • おちんちんの先端が風船のようにふくらみ、細くチョロチョロとしかおしっこが出ないため、尿路感染症(おしっこが出る管が細菌に感染して痛んだり、熱が出たりする病気)を繰り返す
  • 炎症をおこしたり、膿が出たりする亀頭包皮炎を繰り返す
  • かんとん包茎のとき、あるいは以前かんとん包茎になったことがある
 かんとん包茎とは、指で包皮を根元の方にずり下げたときや、勃起したとき(子どもでも勃起することはあります)などに、亀頭や亀頭の冠状溝に包皮口が引っかかって元に戻らなくなってしまった状態です。そのままにしておくと、包皮口で締め付けられている部分から先に血液が流れなくなって腫れてきます。時間が経つとその部分が壊死してしまうので、手術して包皮口をゆるめなければなりません。

 

一般的な手術法は環状切開術

 真性包茎の手術は大人も子どもも健康保険の対象となります。子どもの包茎手術では、環状切開術が広くおこなわれていますが、これは、全身麻酔をして包皮を切り取る方法で、1時間ほどで終わる比較的簡単な手術です。ほかに背面切開術などもありますが、これは、手術の後、包皮が亀頭の回りに垂れ下がってみっともない、などの理由でかんとん包茎などの緊急手術のとき以外、現在ではあまりおこなわれていないようです。
 手術後の後遺症はほとんどなく、腫れなども通常数日でひきます。また、大人の包茎手術と違って、10歳以下で手術を受ける場合は、成長してからも性感の低下などの心配も少ない、といわれています。しかし、「おちんちんの形が他の子と違う」と本人が気にしたり、ときにはいじめられたりすることもあるようです。
 そうしたことも含めて、お医者さんによっては、亀頭や包皮の清潔を保ち、炎症をおこした場合は抗生物質の軟膏を塗って治療すれば、緊急のかんとん包茎以外、手術は必要ないという人もいます。手術については、かかりつけのお医者さんとよく相談してみましょう。

 

思春期以降で手術が必要なのは真性包茎だけ

 日本人の成人男性の30〜40%は仮性包茎といわれています。「包茎だと恥ずかしい」、「早漏になる」などの理由から包茎手術を受ける人が大勢います。しかし、手術で包皮を切り取ったために、勃起したとき包皮がつっぱって痛んだり、性感の低下に悩んだりする人も多いようです。安易に手術を受けず、受けたい場合もよくお医者さんと相談することが大切です。

(ライター 望月 芳子)

次回は「ミクロペニス」です。

2002年1月21日

監修:橋本 浩(はしもとこどもクリニック 院長)
プロフィール
 はしもとこどもクリニック(福井県敦賀市)院長。著書「お母さんのための小児科講座」(風美書房)など、小児の病気や育児、漢方医学などの医師向けあるいは一般向きの本のみならず、医療におけるコンピュータの利用に関する本や数学の本なども執筆。3児の父。京都市生まれ。
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