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寒い季節がやってくる! かぜを撃退しよう 第2回
ホームケアのポイント1(発熱)
熱が出たときのホームケア
気になる高熱、引きつけ
熱が出たときのホームケア
子供の平熱は、大人に比べて少し高いのが普通です。特に幼児や赤ちゃんの場合は、37度5分ぐらいでも正常、38度以上になったら発熱していると考えていいでしょう。
体温は、できるだけ安静にしているときに測ります。水銀体温計がいちばん正確ですが、電子体温計でもかまいません。いつも同じ場所の体温を、同じ体温計を使用して測るようにしましょう。暑いとき、眠いとき、食後などは体温が高くなります。
熱がでたり、具合の悪いときは、学校や保育園などは休ませます。この場合、できるだけ翌日も休ませてください。子供は夕方から夜にかけて具合が悪くなることも多いですから「丸1日の余裕」が必要です。
家庭では、できるだけ安静にさせましょう。おとなしく寝てくれないこともありますが、それだけかぜも軽いということ。無理に寝かしつけて泣かせるより、静かに座って落ち着いて遊ぶほうが、体力の消耗が少ない場合もあるのです。
無理矢理にでも汗をかかせて熱を下げよう、という人がいますが、顔が赤くほてって暑がっているような時に無理に汗をかかせると、熱がこもって体温がかえって上昇してしまうばかりでなく、脱水を起こすこともあります。熱を下げるには、冷やした方が効果的です。
氷枕や氷のうで冷やす場合は、後頭部やおでこではなく、脇の下、首、足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷やします。冷たいのを嫌がる時は、無理に冷やさなくてもかまいません。暖かくした部屋の中でぬるま湯で全身を拭き、そのまま薄着で20〜30分そのままにしておく、というやり方もあります。水分が蒸発する際に気化熱を全身から奪うため、熱が下がりやすくなるのです。
熱が下がり始めると汗をたくさんかきますので、こまめに体を拭き、着替えをさせます。
食事は、喉ごしがよく消化のよいものを食べさせましょう。発熱のため汗をかいたり、目に見えない水分の喪失(不感蒸泄)が多くなるので、食欲がないようでも、湯冷ましや麦茶、薄めた果汁などを、少量ずつ回数を多くして与えてください。
お風呂は一般的に37.5度を超えるような発熱があるときには控えた方が良いとされています。症状が安定していて熱がなく、鼻水あるいは軽い咳程度であれば、入浴も構わないでしょう。ただし長風呂は負担になります。
気になる高熱、引きつけ
子供は体温を調節する自律神経の働きが未完成なため、かぜでも急に高熱を出すこともあります。熱が高いと「脳に障害が残ってしまうのではないか」と心配する方も多いのですが、41度ぐらいまでなら大丈夫といわれています。心配なのは、高熱がかぜで出た場合ではなく、脳自体の病気、つまり脳症や脳炎からくる高熱です。
熱を下げるためにむやみに解熱剤を使うのはどうか、という意見もあります。
解熱剤は病気をなおす薬ではなく、熱を下げる薬です。使い過ぎると、体の自然な発熱のパターンを狂わせることがあるばかりか、体温が下がりすぎてショック状態になることもあります。また、かぜが治りきらないうちに薬の効果が切れると、再び熱があがってくることもあります。「熱が下がる=かぜがなおる」ではないことを心に留めて「何度熱があるか」にこだわるより、子どものようすが、普段とどう違うかを注意して見てください。また、インフルエンザ脳症とある種の解熱剤の関連が示唆されていますので、特にインフルエンザに罹った場合には医師に解熱剤の使い方を相談すると良いでしょう。
ひきつけ(熱性けいれん)をおこした場合は、大人が落ち着くことが一番大事です。たいていの場合、ひきつけは数分間で止まり、命にかかわることはありません。子供の脳は、熱による刺激に敏感ですから、発熱によって脳の細胞が興奮し、けいれんがおきやすくなってしまうのです。
まず楽な姿勢にさせ、衣類を緩めたり、吐いた物を吸い込まないよう横向きにします。口の中に指やスプーン等を入れたり、大きな声で呼んだりして、刺激を与えないように注意しましょう。時計を見て、けいれんが何分続いているか、けいれんは体の一部か全身かなど、子供のようすをよく観察し、おさまってから、医師に電話で相談してください。
しばらくようすを見て熱が下がり、すやすやと寝ているなら、慌てる必要はないのですが、必ず病院で診断してもらいましょう。
ところで具合の悪いときに、いつもより特別に周囲の人が優しくてうれしかった、なんて経験はありませんか?
かぜなどの小さな病気は、誰もが経験するもの。身近な人が、いつもより少し多めの愛情で優しく接してあげるのが、子供にとって何よりの薬かもしれません。
次回は「ホームケアのポイント2」です。
2001年11月12日
監修者:小林 靖幸(小林医院)
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