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子供の歯を守ろう 第1回
子供の歯はどうやってできるの?
子供の歯はこうして作られる
虫歯はどうしてできる?
母子感染が虫歯の原因!
子供の歯はこうして作られる
赤ちゃんの口に最初の乳歯が顔を出すのは生後6カ月前後ですが、その歯の基礎作りがスタートするのは、まだお母さんが妊娠にさえ気づかない7週目ごろ。まず歯肉の中に歯胚という歯のもとになる細胞ができて、次第にエナメル質や象牙質へと成長します。16〜20週ごろになるとカルシウムやリンを取り込んでかたくなる石灰化が進み、生える準備が整うのです。生まれてくるころには、もう乳歯は歯肉の中でほぼ完成していますし、永久歯の歯胚の一部もその下ですでに成長を始めています。
子供の歯を丈夫にするためには、妊娠中のお母さんが歯のもとになるたんぱく質、石灰化のためのカルシウム、その吸収を助けるビタミンDなどの栄養を、バランスよくしっかりとることが、とても大切です。特にカルシウムは普段から不足しがちなので、意識して多めにとるよう心がけましょう。
虫歯はどうしてできる?
人の口の中には300種類を超える菌が住みついており、そのうちの十数種類が虫歯菌です。急速に進行する乳歯の虫歯の原因菌は、ミュータンス連鎖球菌です。一般にミュータンス菌と呼ばれているもので、食べ物の糖質をもとにネバネバしたプラーク(:歯垢)を作り、歯の表面にくっつきます。プラークの中ではミュータンス菌が糖質をえさに分裂してどんどん仲間を増やしていきます。そのときにできる酸が歯のエナメル質や象牙質を溶かしていく、これが虫歯の正体です。
生えたばかりの乳歯は石灰化が不十分なためエナメル質が弱く、虫歯になりやすのです。ミュータンス菌はほかの虫歯菌に比べて非常に強力で、弱い乳歯はあっという間にひどい虫歯になってしまいます。生えてから2年くらいかけ、歯は唾液や食べ物からカルシウムやリンを取り入れて硬くなっていきます。この2年間は乳歯の虫歯予防に特に気を配らなければいけません。
母子感染が虫歯の原因!
乳歯の虫歯を作るミュータンス菌は日本人のほとんどの口内にいるため、ずっと常在菌だと思われていました。ところがこの菌は、お母さんや周りの大人たちから唾液を介して子供の口に移るのだということが判明したのです。赤ちゃんに口づけしたり、離乳食の箸やスプーン、コップを共有したり、口移しで食べ物を与えたり、といったことが感染の原因となります。従来、この危険が最も大きいのは奥歯が生えそろう1歳7カ月ころからの1年間とされてきましたが、最近では6歳臼歯が生えるころが第2の危機といわれています。
虫歯治療と徹底した歯磨きやキシリトールガムなどで、お母さんの口中のミュータンス菌をできる限り減らし、感染を招くような食事の与え方をしないように注意すれば、子供が虫歯になる確率はかなり低くなります。キシリトールは白樺などから作られる天然甘味料で、虫歯の原因となる酸を作らず、プラークを減らします。
次回は「歯並びについて」です。
2001年10月1日
監修者: 倉治 ななえ(クラジ歯科医院院長)
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