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(1)発育のしかたは人それぞれ
子供たちの体質はさまざまです。小食でやせている子供もいれば、「ヤセの大食い」といわれるように、いくら食べても太らない子供もいます。その子供なりに、順調な発育をしていればよいのです。元気があって顔色が悪くなければやせ過ぎを心配する必要はありません。それぞれ体質に合った食べ方がありますので、少食の子供に無理矢理食べさせて、胃を壊してしまうといったことのないよう気をつけましょう。
(2)病気が潜んでいることも…
ヤセでこわいのは、そのかげに病気が潜んでいる場合があることです。噛み合わせが悪い、うつ病、薬剤中毒などによって食事が十分にとれないケースもあります。また、腸閉塞、胃潰瘍、悪性腫瘍、寄生虫など消化吸収器官に問題があって栄養がとれないこともあるのです。病気を治さないと、ヤセはさらに進行してしまいます。筋肉の萎縮を起こしたり、貧血や血圧の低下といった血管障害のほか、低栄養、低タンパク、ビタミンの欠乏などが起こり、からだを維持するのが難しい状況にもなりかねません。また免疫力が下がって、感染症にかかりやすくなるというリスクもあります。
元気がなくなって顔色が悪くなったり、ヤセがどんどん進んでしまう場合は、小児科で診てもらう必要があります。
(3)「ヤセ神話」にご用心
ヤセは肥満に比べると、それ自体が健康上の問題を引き起こすことは少ないものです。世をあげてのダイエットブームのあと押しで「とにかくヤセていることはいいこと」といった認識が広がり過ぎている傾向もあります。しかし、育ち盛りの子供たちが、見た目の美しさを追求して極端なダイエットに走るのはからだにとっていいことではありません。肥満治療の一環としてダイエットをしていた子供が、目標体重を通りこしてもやせ続け、病気におちいってしまうというケースもあるのです。
また心の問題が背景にあって拒食症になり、栄養失調になってしまう子供も増えています。こういった子供たちはその原因を隠したがったり、自分では気付いていないこともしばしばです。摂食障害の治療は、原因となる心の問題を取り除くことが第一です。周囲の大人の理解とケアが何よりも大切となるのです。
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