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子供の健康
 
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子供をめぐる栄養問題 第1回
子供の肥満症が増えている

増加傾向にある肥満児

 食べ物がちまたに溢れる現代、子供達は好きなものを好きなだけ食べられる状況にあるといえます。たくさん食べて大きくなって欲しいと親は願うものですが、今、偏った食生活が原因で肥満になってしまう子供たちが増えています。子供達の10%以上に肥満症状があるといわれ、子供の生活習慣病を引き起こす原因となっているのです。
 ぐっと体が大きくなる10歳ごろの「発育急進期」に太るのはさほど心配はありませんが、5〜7歳の時点で肥満をしている子供は要注意です。こういった子供は、大人になっても肥満が解消しにくいことがわかっています。

どうして太ってしまうの?

どうして太ってしまうの? イメージ 子供が太ってしまうのには、いくつかの原因が考えられます。原因がわかれば、肥満を解消することも不可能ではありません。主な原因を5つにまとめました。

(1) 食べ過ぎ
(2) 運動不足
(3) 親の過保護
(4) 肥満しやすい体質
(5) 肥満の家族性

*注(5) 肥満の家族性とは?
 …親が太っている家庭では、子供も親と一緒に太りやすい食生活や生活習慣を送るため、肥満しやすくなってしまうということ。

子どもの肥満の問題点

 子供が太っているのは健康的でよいことだと思う人もいるかもしれません。しかしやせすぎが体によくないのと同様、太りすぎも決して健康な状態とはいえません。子供の肥満で一番問題となっているのは、肥満が小児生活習慣病の危険因子になるということです。子供でも、太っていればコレステロールや中性脂肪がたまります。このため血液の循環がスムーズにいかなくなり、高血圧や高脂血症(動脈硬化)が起こる原因になります。また肝臓に脂肪がつくため、肝機能が低下して、それが原因になって糖尿病になる可能性があります。糖尿病になると感染症にかかりやすくなるために、その他の病気を併発するという恐れがあります。また呼吸器が圧迫されて気管支炎や肺炎などを起こすこともあるのです。
 太っていることが原因でいじめられたり、いじめによる劣等感が、無気力や不登校など新たな問題を引き起こす場合もあります。心理的なストレスがたまって、さらに過食が激しくなるという悪循環にはまってしまうケースもありますので、こういったトラブルも決して軽視することはできません。
 肥満は、このようにたくさんの病気を引き連れてくる危険があるのです。食生活や生活習慣の改善がカギとなるので、家族全員で肥満解消に取り組む必要があるのです。

次回は「小児肥満と病気」についてです。


2001年8月6日

監修:加藤 達夫(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 小児科)
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