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通年性の鼻アレルギー・目アレルギー 第4回
アレルギー性結膜炎

 目は外界にじかに接しているため、外からの異物が非常に入りやすい場所。そのため感染症やアレルギー疾患を起こしやすく、特に子どもには症状が出やすいと言われています。目をかゆがっていたり目やにが多いときは、眼科での診察が必要になります。

 

ぜんそくやアトピーを併発する子も多い
アレルギー性結膜炎とは

アレルギー性結膜炎の原因 イメージ アレルギー性結膜炎は、アレルゲンが結膜に入ることで強い免疫反応を起こし、結膜に炎症を起こす病気です。通年性のアレルギー性結膜炎の場合はかゆみの強いのが特徴的。あまりのかゆさに強くかきすぎたり目を叩いたりして、白内障や網膜はく離を起こすケースもありますので注意が必要です。かゆみと共に糸を引くような目やにが多くなり、涙が多く出たり目にゴロゴロするような異物感を訴えたりします。また充血やまぶたの腫れを伴うことも。原因は花粉やダニ・カビ・ホコリなどのハウスダストが一般的。ただし中には点眼薬による薬品アレルギーの場合もありますので、安易な決めつけは避けたいもの。必ず眼科で診てもらってから、薬を使うようにした方がよいといえます。

 アレルギー反応が強い体質の子どもは、同時に小児ぜんそくやアトピー性皮膚炎などほかのアレルギー疾患を併発していることが多い傾向にあります。アレルギー性結膜炎とアレルギー性鼻炎を併せ持つケースは、さらに多いといわれています。

 

0〜10代に多い
通年性アレルギー性結膜炎

 原因ははっきりしていませんが、0〜10代の子どもには、アレルギー性結膜炎を持つ者が多いといわれています。統計的にも大人になるにつれて患者数が減っていくため、通年性のアレルギー性結膜炎は子ども時代に気をつけなければならない病気ということができるでしょう。また男の子に比べて女の子の方に発症率が高く、男女比はほぼ1対2という報告もあります。

 

アレルギー性結膜炎の治療

 通常は抗アレルギー薬の点眼で治療していきます。抗アレルギー点眼薬は一時的につらい症状を取り去るだけでなく、症状そのものを出にくくする役割もしますので、規則正しく点眼することが大切です。たいていの場合これでだいぶ症状は治まりますが、症状がなかなかよくならない場合はステロイド点眼薬や眼軟膏を用います。さらに抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤を内服することもあります。

 また通年性のアレルギー疾患の場合は、アレルゲンに触れさせないというのも重要なこと。血液検査や皮膚検査でアレルゲンをはっきりさせ、生活の中からそれらのものを排除していかなければなりません。花粉がアレルゲンの場合はふとんを外に干さない、飛散の多い日はマスクをするといった対処が必要になります。ハウスダストが原因の場合は、こまめに掃除機をかけたり部屋の換気をしたりして、部屋の中のダニ、カビ、ホコリをためないよう心掛ける必要があるといえるでしょう。


次回は「アレルゲンの少ない部屋づくりのコツ」です。

2002年9月24日

監修:永倉 俊和(用賀アレルギークリニック 院長)
プロフィール
 用賀アレルギークリニック 院長。
 日本アレルギー学会認定専門医、日本小児科学会認定専門医、米国アレルギー学会会員、英国アレルギー学会会員。
 永倉先生の運営する用賀アレルギークリニックサイト(http://www2.gateway.ne.jp/~tngkr/)の「Q&Aコーナー」は、すでに200を越え、海外からも質問がくる、日本TOPレベルの充実した内容となっています。
記事の無断転用を禁じます
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