|
アレルギー性鼻炎の子どもは、ほかのアレルギー疾患を併せ持っていることが多いものです。今回は、子どもがアレルギー性鼻炎と合併して起こしやすい鼻血、ぜんそくとの関係について考えてみたいと思います。
鼻血とアレルギー性鼻炎の関係
鼻血をよく出す子どもの中に、アレルギー性鼻炎の症状を持つ子どもが多いということは、比較的古くから指摘されていました。鼻血の出やすい子どもにアレルギーの検査をしたところ、被験者全体の4割程度にアレルギー反応が出たという報告もあります。
アレルギー性鼻炎の子どもは鼻のかゆみを感じるため、どうしても手で鼻をすりあげたり、鼻の中に指を入れたりする動作をくり返しやすいもの。鼻の粘膜を常に外から刺激してしまうので鼻の中が傷つき、鼻血が出やすくなると考えられるのです。小さい子どもは症状をうまく説明することができないので、アレルギー性鼻炎を見つける上で、鼻出血は大事なサインになるといえるでしょう。
また男の子に鼻出血が多いという統計もあり、アレルギー性鼻炎が比較的男児に多いということもいえそうです。
アレルギー性鼻炎の鼻出血はすぐ止まるのがその特徴。安静にして鼻に冷たいタオルをあてれば10分以内に止まります。血液の病気であると、例えば白血病では綿を詰めて耳鼻科処置をしても、2〜3日間は出血が持続することが多いのです。この点はたちの悪い鼻出血との見分け方になるでしょう。
アレルギー性鼻炎は
小児ぜんそくにも関係がある
アレルギー性鼻炎と小児ぜんそくの密接な関係も忘れてはいけません。その合併率は50〜83%ともいわれているほど。合併率が高い原因はまだはっきりと解明されていませんが、ぜんそく発作の前に鼻炎の症状が現れるケースは非常に多いことがわかっています。小児ぜんそくも子どものアレルギー性鼻炎も、症状のもととなる主なアレルゲンはダニやカビといったハウスダスト。アレルゲンが鼻を通過してから気管支へ入り込むため、ぜんそくの前兆のような形でアレルギー性鼻炎の症状が現れるのではないかという考え方が有力です。逆に肺にこれらの物質が入るとぜんそくになるので、鼻を閉じてそれ以上中に入れないようにする防御反応とも考えられています。
また体を横にして寝ていると咳が出やすくなる子どももいます。もっとも多い原因は、急性副鼻腔炎(蓄膿)。感染性の鼻汁がのどに降りるため夜間の咳が出やすいのです。
鼻も気管支や気道の一部分です。気道の上部(入口)で起こるアレルギーが鼻炎で、下部(肺)で起こるアレルギーがぜんそくです。鼻と咳、両方の症状を持っている子どもは、できれば鼻症状とぜんそく症状の両方を診てもらえるアレルギー科のお医者さんにかかり、根本的な治療をしていくことをおすすめします。
|