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通年性の鼻アレルギー・目アレルギー 第1回
子どものときから発症する「通年性アレルギー性鼻炎」

 ハウスダストが主な原因となっている通年性のアレルギー性鼻炎は、年々増加の一途をたどっています。子どもに多い通年性のアレルギー性鼻炎とは、いったいどのような病気なのでしょうか?



通年性のアレルギー性鼻炎とは?

通年性のアレルギー性鼻炎 イメージ 鼻炎は鼻の粘膜が炎症を起こし、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を引き起こす病気。子どもは風邪をひくと急性の感染性鼻炎を起こしがちですが、その多くは1〜3週間程度で治るものです。1カ月以上たっても鼻の状態がよくならないときは、慢性鼻炎が疑われます。慢性鼻炎のうち、原因がハウスダストや花粉、大気汚染、たばこ、化学物質などにあるものをアレルギー性鼻炎といいます。花粉などは季節性のものですが、ハウスダストは常に身のまわりに溢れているもの。検査でアレルギーが原因だとわかったとき、通年性のアレルギー性鼻炎という診断になるのです。

 アレルギー性鼻炎は鼻に入ってきた抗原(原因となる物質)を排除しようとして、鼻粘膜が過剰に反応して引き起こされます。刺激となる抗原をできるかぎり生活の中から取り除いていくのが治療のカギといえます。

 

鼻アレルギーが増えた理由

 アレルギー性鼻炎は1970年代から急激に増加したといわれています。住環境が欧米化して部屋の気密性が高くなり、アレルゲンとなるチリダニやカビが生じやすくなっていることがその大きな原因と考えられています。ハウスダストの主な成分はチリダニです。また生活習慣の変化で室内にいる時間が増え、ハウスダストに接触する時間が長くなったことにも原因があるようです。
 また食生活の変化で動物性脂肪や動物性たんぱく質をたくさん摂取するようになり、日本人の体がアレルギーを起こしやすい体質に変化したためという説もあります。

 

冬でもダニは繁殖できる
〜ダニを増加させる住環境〜

 もともと日本の住居というのは高温多湿な気候に合わせて、風通しのよい木造住宅が中心でした。やがて生活の都市化に伴い、登場したのが気密性の高いビル型の建物と新建材です。建物の気密性が高まり快適な室温を保つことには成功しましたが、その反面通気が悪くなり、チリダニの好む気温20〜22℃湿度50〜60%の環境になりやすく、そのためアレルゲンとなるチリダニが発生しやすくなったのです。夏はもちろん、冬は逃げ場を失った湿気が結露となってカーペットや畳に吸い込まれ、チリダニの温床となるのです。
 ここで注意しなければならないのは血を吸うマダニ、イエダニと違い、アレルギーの原因となるチリダニはホコリ、人のアカ・フケを食べるためふとんやカーペットの中に大量にいても誰も気付かないということ。
 私たちはこういった住環境にいるということをよく理解した上で、鼻アレルギーの原因となる室内のアレルゲンから子どもたちを守る方法を考えなくてはいけません。


次回は「鼻血・小児ぜんそくとアレルギー性鼻炎」です。

2002年9月2日

監修:永倉 俊和(用賀アレルギークリニック 院長)
プロフィール
 用賀アレルギークリニック 院長。
 日本アレルギー学会認定専門医、日本小児科学会認定専門医、米国アレルギー学会会員、英国アレルギー学会会員。
 永倉先生の運営する用賀アレルギークリニックサイト(http://www2.gateway.ne.jp/~tngkr/)の「Q&Aコーナー」は、すでに200を越え、海外からも質問がくる、日本TOPレベルの充実した内容となっています。
記事の無断転用を禁じます
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