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先ほどの患者さんの話ですが、彼は暑い時期になると、汗とY シャツのエリの刺激で、どうしても首回りが悪化してしまうのです。で、この時期には漢方薬が「炎症をとるタイプ」に替わります。そこまでしても、ネクタイで首をしめるんですよね。それを良しとする世の中だからでしょうが、いろんな常識が通
用しなくなた現在、こういった訳のわからない因習(?)こそ、早く通用しなくなって欲しいものです。もっと、努力や力を発揮しないといけないことは、たくさんありますよ。アッ、またまた失礼。
もうひとつのケースです。高校1年の女の子です。この患者さんは、学期中はソックスをはく決まりのある学校にかよっています。彼女の足のちょうどふくらはぎにあたる部分、締めつけのきつい部分に湿疹がでるんですが、学期中は治りません。夏休みなどの長期休暇になると、治ります。できるだけ素足でいることを指導したのですが、こちらは校則がらみ。学校に事情を説明して、学期中もソックスをはかなくてすむようにと、できることはやってみるのですが……。こういったケースに出会うたびに、いろいろ考えさせられます。
こ れらは、機械的な刺激が重要な悪化因子になっていることを示しています。つまり、部分的にせよ一定の刺激を皮膚に与えつづけることで、皮疹を起こさせ、しかも断続的に刺激が繰り返されることで、治るどころか悪化すらしてしまうというわけです。
こ れも、よくある機械的刺激として、髪の毛先によるものがあります。とくに女性ですが、後頭部下の首の付け根や耳の前の両ほおの皮疹がなかなか改善しないケースがあります。そんな場合、だいたい髪の毛先がその部分にあたっています。ポニーテールにするなど、あたらない工夫をアドバイスするのですが、女性の場合、どうしてもオシャレの視点から髪も考えますから……。みんながみんな、あたらない工夫をしていただけるとは限りません。乙女心を考えると私は、これに関してはどうしても弱腰になりがちですね。だって、美容院でカットされすぎて、想像を絶する立ち回りをなさった方もいらっしゃると聞きましたし、男が考えるように、「また伸びてくるんだから」なんて脳天気な慰めをいおうものなら、逆上して刃物でももちだされかねないと、本気で思っています。それだけ女性にとって、髪は大切だと認識しておりますから、ハイ。
でも、ですよ。お許しをいただいて、申し添えると、アドバイスを受け入れて、その部分にかからないようにしてくださった患者さんのほとんどは、改善しています!!
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