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環境因子として一番きをつけたいのはダニですが、そのなかで見落としがちなのが、ペットなのです。わたしの患者さんでも週末になると悪化するというお子さんがいました。最初はどうしても、原因がわからず、例によって、冷や汗たらたらの悪戦苦闘がしばらくつづいたのですが、よくよく聞いてみると、休みのときにはよくご両親の実家に泊まりいくとか。その実家では、家のなかで犬を飼っていました。
「そっ、それだ!!」と心密かに叫んだのはいうまでもありません。あきらかに悪化の原因だと判断できましたので、その実家にお願いをして屋外で飼うようにしてもらったところ、悪化しなくなりました。
自宅のフローリングやダニ対策はしっかりやっても、意外なところに悪化因子はひそんでいるものです。医師は名探偵シャーロック・ホームズや刑事コロンボではありませんが、患者さんとよく話し合い、悪化したときのことを分析・検討していくなかで、原因を推理、特定していくわけです。そのための現場検証までは、なかなかやろうにもできませんから、できるだけこと細かく患者さんがお話しくださるしかありません。必要に応じては、悪化したときに、その状態や周りの様子などを気がつくかぎりメモしておくこともおすすめします。それをもとに医師と話すなかで、もっといろいろなことを思い出すことも多いからです。人にみせてもはずかしくないように書こうなんて思わないでください。箇条書き、なぐり書きで結構です。ようはそれをもとに、患者さんが悪化したときのことをより正確に詳しく医師に伝えられることが第一なんですから。
万一、冗談にでも、字が読みづらいなどという医師がいったら、ぜひその医師に患者さん自身のカルテをみせてもらってください。きっとミミズがのたうちまわってますよ、多分ですが……。少なくとも、わたしはカルテ開示に賛成ですから、読んでもらえる字を書いてます!!ちょっと、はずれましたか、ハハハッ。
医師と患者さんの悪化因子探索の話し合いで、ステロイド剤の使用を減らしたりやめたりもできるのですから、問診はとても大切な治療手段なのです。
ある特定の家へ遊びにいく。あるいは、引っ越したらアトピーがひどくなったという症例では、必ず念頭においておかないといけないのがホルマリンです。かなり以前から住宅建材に化粧合板が多くつかわれていることは、ご存知ですよね。そのなかのホルマリンが気化して部屋に充満し、それをすうことで悪化したという人もいます。その患者さんは別
の家に引っ越すことで、改善しましたが、アトピーが悪化しなくても、アレルギーを引き起こすきっかけになったとい症例も数多くみられます。最近ようやく認知されるようになった化学物質過敏症もそのひとつです。詳しくは別
のサイトにゆずりますが、体に直接害をおよぼすほどではないにしても、微量 の化学物質にふれることで、体がだるい。頭痛や吐き気がする。病院にいっても原因がよくわからないといった時期がかなりありました。最近でこそ病気としてみてもらえるようになったのですが、患者さんにとってはひどい話ですよね。本人が具合が悪いといってるのに、どこも悪くないなんて平気でいわれますとね。少しは申し訳なさそうに、「全力をつくしたのですが、わたしの力をもってしては、なんとも……」くらいの謙虚さは欲しいものです。あっ、別
に言い訳をしてるのじゃありませんから、アハッ。
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