秋から冬にかけての悪化の原因……、これは乾燥によるものが一番です。御承知のように、アトピーの発症メカニズムは、アレルギー的なもののほかに、皮膚そのものの変化、つまり「バリア機能の障害」によるものがあります。これは皮膚の角質層というところで、細胞と細胞の接着剤の役割をしている『セラミド』という脂質が減るため、皮膚のバリアとしての機能がダメになるわけです。
- 保湿機能も衰えて水分がなくなりカサカサになります。
- さまざまな刺激にたいして敏感になります。
- ダニやハウスダストなどの環境アレルゲンの侵入を許します。
- 細菌・ウィルスなどの微生物に感染します。
など、さまざまな不都合が生じ、アレルギーによる発症メカニズムと一緒になって、アトピーになると考えられています。
ちなみにセラミドは、最近かなりのブーム(?)のようですね。セラミド配合のスキンケア・クリームをよく見かけるようになりました。保湿剤としては、良いようですよ。
乾燥にたいしては、2種のスキンケア、「肌を清潔にすること」、「肌に潤いを保つこと」が大切です。皮膚の汚れのなかには、ダニ、ハウスダストなどのアレルゲンも存在しますし、汗、ホコリなどの皮膚にとって刺激になるものも多く含まれています。とにかく、まずはこれらをキレイに洗い流してください。ただし、石鹸やシャンプーもアトピーの悪化要因になりますので、これらも使ったあとは念入りに洗い流しましょう。
ゴシゴシ洗う人がいますが、これもよくありません。なるべく、皮膚に刺激の少ない、柔らかい素材のもので洗います。お風呂からあがって体をふくときも、タオルでこするようにするのではなくて、柔らかい布、ガーゼなどを使ってパタパタと軽く押さえる程度にするのがいいでしょう。
そのあと保湿です。ワセリンなどの保湿剤をしっかり塗りましょう。お風呂で皮膚の脂分を洗い流していますから、脂分はしっかりと補充してください。わたしはワセリンが一番良いと思いますが、患者さんのなかには「ワセリンはベタつくのでイヤだ」という人も結構います。そんな人には、サラッとしたクリーム系でもいいのですが、なるべく界面活性剤がはいってない保湿剤を選びましょう。界面活性剤は、皮膚を刺激したり、湿疹を悪化させたりするので、いくら塗った感じが良くても、わたしはおすすめできません。
秋風にのって、収穫を祝う秋祭りの祭りばやしが聞こえてきました。子ども神輿もでているのでしょう。「ワッショイ、ワッショイ」とかわいい声が届きます。大人神輿の威勢のいい「ソイヤッ、ソイヤッ」もいいですが、子どもの元気なかけ声、ハッピ姿もいいですね。汗をかいてますから、お子さんの「清潔」と「保湿」を忘れないでやってくださいね、お母さん。
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