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お元気ですか。前回は「温熱」がアトピー性皮膚炎(以後アトピーと略す)の悪化要因であることをお話ししました。今回はそのパート2。日光(赤外線)や温泉だけでなく、食べ物などにも「熱←→寒」の分類がなされるのです。
たとえば香辛料(コショウ、マスタード、わさびなど)は「熱性」です。当然、アトピーを悪化させます。
高校生の患者さんの話です。激辛カレーを食べ過ぎた翌日、アトピーが発症してしまった。この患者さんはそれまでアトピーではなかったのですが、潜在的にアトピー素因をもっていて、それが激辛カレー(香辛料の「熱性」)の刺激で、皮疹が一気に発症したようです。ですから、別
に激辛カレーがアトピーの原因というわけではありません。そういえば、キムチの大好きはオバサ…、失礼、ご婦人がいらっしゃいました。ある日の昼食時にテレビに無中になって、気がついたら、キムチをひとビン(どんぶり軽く一杯くらい?)平らげていた……。で翌日、突然アトピーが発症してしまった。きっと昼メロでもみていて、ヒロインになりきっていたのでしょうかねぇ。ご本人は、なにをみていたか、けっして教えてくれませんでしたが……(アッ、治療には関係なかったですね。失礼しました。でも、問診、問診!?)。
キムチといえば、こんな患者さんもいました。首と顔の赤み、かゆみがひどい、中学生の患者さんです。普段は落ち着いているのですが、たまに悪化というのをくりかえします。原因はよくわかりませんでした。4月にひどく悪化したのですが、そのとき、悪化前1週間ほどの生活状況をいろいろ聞いて原因を探しました。
ハウスダストやダニの可能性、ストレスの可能性、そのほかいろいろな可能性を話しあいました。でも、原因解明の決定打はありません。
「ウ−ム」と、医師である私としては、こういったときほど力のなさを感じるときはありません。患者さんの前で、医師が石(イシ)のようになってしまいます(トホホ)。そんなとき、私を救った(?)のは、キムチでした。
「そういえば、悪化した前の日の晩ごはんで、キムチ鍋をたくさん食べました」
「そ、それだ!!」
石状態の私が医師にもどった瞬間でした(しつこいですか、アハッ)。
私は自信をもって、なるべく香辛料は減らすように指導しました。結果、周期的な悪化はみられなくなりました。ちなみに彼女、辛いものが大好物だったのです。
成人型アトピーの場合、乳幼児のアトピーとちがって、牛乳や卵などが原因での悪化というのは、あまりみられません。したがって食事指導もそれほどしませんが、「熱性」のもの、とくにアルコールと香辛料は極力控えるように指導しています。
そういえば、秋は秋で楽しいキャンプがまっていますね。キャンプといえば、自分たちでつくるカレーライス。どんな出来でも「おいしい」ですよね。お父さんは、それにビールでしょうか。大自然のふところに抱かれての、手づくりディナーは最高!!ついつい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまいがち。気をつけてください!!
アトピーの発症がないからといって油断は禁物です。といっても、脅しているわけではありません。暴飲暴食は、いずれにしても体のリズムを狂わせます。けっしていいことはありませんからね。
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