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最後に、水道水に含まれる塩素の問題について少しふれておきましょうか。
水道は、発生からして“おいしい水”を供給するのが目的ではありません。伝染病の予防上の必要から始まりました。1886
年にコレラが流行したとき、感染経路を断つために水道水の供給が急務となって、水道事業が計画されたのです。以来、水道水は一貫して安全性最優先できているのです。
ある日本水道協会関係者の話です。
安全な水を供給するために、塩素が使われているのですが、もちろん塩素以外の薬品も使って、約46
項目の検査基準をクリアさせるそうです。アンモニア性窒素や鉄、マンガンをはじめ、水素などの重金属、農薬などの微量
有機物などですが、発ガン性が問題になっている、塩素消毒によってできる副産物・トリハロメタンも検査項目にはいっています。
水質基準の設定は、「人が生涯にわたって、連続的に摂取したとしても、健康に害がない安全性」を科学的に考慮しているものだそうです。これに対し、「安全というのは、基準値以下であってもゼロでなければ安全とはいえない」という意見が常にあがっています。水道水だけではありませんが、人が体に取り入れるものの安全か安全でないかの判断は重要な問題です。関係する方々の一層のご努力を心から願わずにはいられません。
さて、塩素ですが、なぜ水道水の消毒に使用されているのでしょうか。それは殺菌効果
が非常に高いからです。ポツリヌス菌、破傷風菌などは、生息環境が悪化すると、硬い細胞膜で包まれた「芽胞」を形成します。この芽胞は、100
℃の沸騰した熱湯で30 分間煮沸しても死にません。が、塩素だと簡単に殺せるのです。A
型肝炎やポリオのようなウィルスも、塩素なら殺せるのです。逆をいうと、浄水器などで塩素を取り除いた水は、消毒力をなくすわけですから、雑菌などが繁殖しやすい水になるわけです。
プールに適用される基準は、塩素0.4ppm 以上ですが、水が汚れれば塩素はその汚れと結びついて塩素化合物となります。つまり、塩素そのものではなくなるわけですから、基準の0.4ppm
をクリアするためには、休憩時間ごとに塩素をプールに補充していかなくてはならない悪循環を生むわけです。
そうなれば、いくら浄化能力があったとしても、目や鼻、そして皮膚が強い刺激を受けるのは当たり前。
スイミングスクールのインストラクターに聞いたのですが、塩素濃度の高いプールだと、体中にブツブツと発疹ができることもあるとか。彼等のあいだでは“塩素やけ”というそうです。
とにかく、プールからあがったら、しっかりと水道の水(シャワー)でプールの水を洗い流すのだそうです。
楽しいプールタイムなんですから、このあたり、ホントなんとかなりませんかねえ。
余談ですが……。地球上にある水は、およそ97 %が海水です。南極や北極の氷(水が凍ったもの)が約2
%。ということは、残りの1 %を地球上のありとあらゆる生き物が共有しているわけです。海水が蒸発して雲になり、雨として大地にふりそそぐ……。わき水、水道水、下水……、そして海へ。わずか1
%が悠久の昔から循環を繰り返し、私たち生き物の命と生活をはぐくんでいるわけです。そんな話もお子さんとしてみるのはいかがですか。

次回は、97 %をしめる海水と海水浴のお話です。もちろん、アトピーに関連したお話です。ホント!?
では、おだいじに!!
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