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抗うつ薬使用による胎児への影響はほとんど認めず
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SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)として知られる抗うつ薬を妊婦が使用しても、胎児の先天性欠損のリスク増大はほとんどみられないことが、米医学誌「New England Journal of Medicine」6月28日号に掲載の2研究により示された。
妊婦による抗うつ薬の使用については議論があり、2005年9月に米国食品医薬品局(FDA)が胎児の先天性異常の可能性について最初の警告を発表。昨年(2006年)11月には、米国産婦人科学会(ACOG)が妊娠初期でのSSRI薬パキシル(一般名:パロキセチン)の使用を避けるよう勧告した。しかし別の研究では、妊婦が抗うつ薬の使用を中断するとうつ病の再発率が5倍になることが示されており、複雑な問題となっている。
今回、第一の研究では、ボストン大学Slone疫学センターのCarol Louik氏らが、先天性欠損のある乳児約1万人と欠損のない乳児約6,000人を対象に、先天性欠損と妊娠初期のSSRI使用との関連について検討した。その結果、全体としては、頭蓋骨縫合早期癒合症(狭頭症)、臍帯(さいたい)ヘルニア、心欠損に有意なリスク増大は認められなかった。一部の薬剤と臍帯ヘルニア、心臓の中隔欠損および肺血流の阻害をもたらすような欠損との間に関連が認められたが、1つの薬剤による妊娠、出産のリスクへの影響は1%未満だという。
もう一方の研究は、米国疾病管理予防センター(CDC)の研究グループによるもので、4種類のSSRI薬の妊娠初期での使用について検討した結果、先天性心欠損をはじめほとんどの先天性欠損にリスク増大は認められなかった。無脳症、頭蓋骨縫合早期癒合症および臍帯ヘルニアとの間に多少の関連がみられたが、絶対的なリスクは極めて小さなものであった。なお、Louik氏は、「今回の2研究はこの分野に大きく貢献するものだが、決して最終的な結論というわけではない」と述べている。
(HealthDay News 6月27日)
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