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糖尿病薬の心疾患リスクに医師らの反応は冷静
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インスリン抵抗性改善薬として広く使用されている糖尿病治療薬Avandia(一般名:rosiglitazone、※日本国内では未承認)が心臓発作リスクを増大させるというニュースに、医療専門家らは懸念を示しているものの、概して落ち着いた反応をみせている。この知見は、米医学誌「New England Journal of Medicine」6月14日号に掲載されるものだが、公衆衛生上の重要さから同誌が5月21日に公表した。
米国糖尿病協会(ADA)のSue Kirkman博士ら専門家は、患者に対し、パニックにならずに主治医に相談してリスクが利益を上回るかどうか判断し、薬剤を勝手に中止しないよう助言している。英医学誌「Lancet」5月26日号には、Avandiaの安全性について冷静に検討すべきという論説が掲載された。
米国食品医薬品局(FDA)は今回の知見を受け、Avandiaの安全性に関する警告を発したが、ラベルへの警告表示についてはさらに検討が必要として見送った。AP通信によると、FDAが独自に実施した予備研究でも今回の知見を裏付ける結果が示され、FDA諮問委員らが数カ月前にAvandiaについて最も強い警告である「ブラックボックス警告」の表示を勧告したことを、Charles Grassley上院議員(共和党、アイオワ州)が指摘。FDAはGrassley氏の指摘を認めたものの、相反するデータもあり、検討中であると述べている。
今回の研究を実施したのは米クリーブランド・クリニックのSteven E. Nissen博士とKathy Wolski氏。Nissen博士は、過去にAvandiaと同クラスの薬剤muraglitazarによる心疾患リスクを明らかにしたほか、2004年には関節炎治療薬(COX-2阻害薬)Vioxxが心臓発作および脳卒中リスクを増大させるとして販売中止に追い込んでいる。今回の研究では、Andivaを使用した患者と使用していない患者とを比較した42研究について評価した結果、Avandiaを使用した患者は心臓発作リスクが43%高く、心血管疾患による死亡リスクは64%高いことが判明したという。
Avandiaの製造元グラクソ・スミスクライン社は、今回の研究が不完全な根拠および手順に基づくと強く反論。Avandiaは1999年の認可以来、2型糖尿病薬として世界で200万人以上に使用されており、年間32億ドル(約3,800億円)の売上がある。インスリン抵抗性という糖尿病の根本的問題に有効であることから、今後も広く使用されていく可能性があるという。
(HealthDay News 5月25日)
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