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年1回の注射で女性の骨折リスクが軽減
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一般的な骨粗鬆(しょう)症薬であるゾレドロン酸を年1回注射することで、高齢女性の骨折リスクが大幅に軽減されるという報告が、米医学誌「New England Journal of Medicine」5月3日号に掲載された。米国食品医薬品局(FDA)は現在、ゾレドロン酸の年1回の注射による投与を承認していないが、この知見が承認を後押しすると期待される。
骨粗鬆症は主に閉経後の女性が罹患する疾患だが、男性にもみられる。骨が細く、もろくなり、骨折しやすくなるため、重篤な障害や死をもたらすこともある。ゾレドロン酸をはじめとするビスホスフォネート製剤は、体内の骨の再吸収を抑制するもので、骨粗鬆症の治療によく利用される。しかし、従来の月1回の経口投与には服薬遵守(コンプライアンズ)の点で問題があった。立位の姿勢で空腹時にコップ1杯の水で服用する必要があり、酸逆流や食道障害のリスクも伴うことから、ほとんどの女性は処方された12カ月分のうち80%未満しか服用していないと見られている。
今回の研究は、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のDennis M. Black博士らが、年1回のゾレドロン酸注射の効果を3年にわたって調べたもの。閉経後の女性約4,000人にゾレドロン酸またはプラセボ(偽薬)投与群のいずれかに無作為に割り付け、単回15分の静注を実施。12カ月後と24カ月後にも注射を繰り返し、36カ月後まで追跡した。
その結果、ゾレドロン酸投与により3年間で脊椎骨折のリスクが70%減少したほか、股関節骨折リスクは41%、非脊椎骨折、臨床骨折、臨床脊椎骨折はそれぞれ25%、33%、77%減少した。さらに、ゾレドロン酸投与群の女性は骨ミネラル濃度および骨代謝マーカーに有意な改善が認められたという。マイナス面として、ゾレドロン酸群の女性は心房細動の発症率がわずかに高かったが、このほかの副作用については両群に差はみられなかった。
専門家からは、この方法により、経口ビスホスフォネート製剤が適さない患者でも比較的容易に薬剤投与を受けられるようになると期待を寄せる意見がある一方、今回の研究は高齢者が対象で、万人に適するわけではなく、若年者があえてこの治療法を選ぶ必要もないという意見もある。
(HealthDay News 5月2日)
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