デイリーニュース

2007/04/16
太極拳で高齢者の免疫能が向上
   ゆっくりとした武術の動作を行う運動として知られる太極拳。この太極拳によって、帯状疱疹(ほうしん)の原因となるウイルスに対する免疫能が高齢者で有意に向上することが、医学誌「Journal of the American Geriatrics Society」4月号掲載の研究で明らかにされた。

 帯状疱疹は強い痛みを伴う水疱状の発疹で、60歳以上の3人に1人が発症する。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で、59〜86歳の112人を対象に25週にわたって実施された研究の結果、太極拳を行うだけで、水痘帯状疱疹ウイルスに対する免疫力が標準的なワクチン接種に匹敵するレベルまで向上することがわかった。太極拳とワクチン接種をともに実施した場合、免疫力は中年成人と同程度にまで達したという。

 同大学教授のMichael Irwin氏は、この研究結果が太極拳のような行動療法によってウイルス特異的な免疫反応が誘発されることを裏付けるものだとしている。

 また、この知見はインフルエンザや肺炎のようなほかの感染性疾患についても期待をもたらすものだという。高齢者はワクチンへの反応が鈍化していることが多いが、今回の研究から、太極拳によってワクチンの効果を補い、増強できる可能性が示唆されるとIrwin氏は述べている。

(HealthDay News 4月6日)

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