|
家の中に多いカビ
住まいにはえるカビは、およそ数十種類。なかでも家の中じゅう、いたるところにみられ、最も多いのが、クロカビのクラドスポリウム。アレルギー疾患の原因になります。
アオカビのペニシリウムも、水回りはもちろん、じゅうたんや布団、ベッドを含め、さまざまなところにはえます。なかには、強い毒性のカビ毒をつくるものもあり、肝臓ガンや腎臓ガン、肝硬変などの原因になります。
◎水回りに多いカビ
風呂やトイレ、キッチンなどの水回りに多いのは上のクロカビやアオカビのほかに、アルテルナリア(スズカビ)、フサリウム(アカカビ)などです。アルテルナリアは、プラスチックが好物で、シャワーカーテンやホース、ゴム手袋、風呂場のいすの裏側などにつく黒いカビ。ビニールクロスにもよくつきます。フサリウムは角膜真菌症や皮膚病の原因になります。
◎じゅうたんや押入れ、ふとんに多いカビ
じゅうたんや押入れ、ふとん、ベッドに多いのが、アルペルギルス(クロコウジカビ)とペニシリウム、クラドスポリウム。アルペルギルスは最も恐ろしいカビで、病気などで免疫力が落ちているときには、肺に入り込んで結核のような症状を起こしたり、脳に達して死を招くこともあります。角膜真菌症や肝臓ガンの原因にもなります。
◎その他カビの多い場所
意外にカビが多いのは、エアコンのフィルターの中。これまでに紹介したカビのすべてがはえやすく、冷気といっしょに部屋中の空気の中にカビをまき散らしてしまいます。土の中を好むカビもあり、鉢植えの土の中には、アルペルギルスなどのカビがいます。
この方法で、家に取り憑くカビを撃退!
一番のカビ対策は、かびをはえさせないこと。まめに換気をし、部屋の中に空気の通り道をつくって、湿気がこもらないようにしましょう。晴れた日には、窓を開け放ち、押入れなどの収納の戸も開けて、風を通します。
- 風呂場:
- 入浴後、壁や床の水気をふいて、換気扇を1時間ぐらいつけておきましょう。
- 台所:
- 調理中には必ず換気扇をつけます。湿っぽくなりやすい流しの下は、戸開け、風を通すこと。
- 押入れ:
- スノコを敷いた上に物を置きます。空気の通り道をつくるため、布団は壁から10cmぐらい離して入れましょう。物の詰め込み過ぎも禁物です。
- フィルター:
- まめに取り出して、新聞紙の上で掃除機をかけ、中性洗剤の溶液を歯ブラシにつけて、汚れを落とします。
- 居室:
- 家具を置くときには、空気の流れができるよう、壁との間に5cmぐらい隙間をあけること。
はえてしまった水回りのカビには、窓を開けて換気を十分にしたうえで、消毒用エタノールをふきつけ、ブラシでふき取りましょう。市販のカビ取り剤は、ぜんそくの人や、強い臭いに敏感な人がいる家庭には不向きです。じゅうたんや畳のカビは、ゆっくりと丁寧に掃除機がけをした後、消毒用エタノールで湿らせた雑巾でふきます。
2002年6月10日
|