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カビで思わぬ病気に…
梅雨どきは、カビがはえやすい季節。問題なのは、食べ物にカビがはえて食べられなくなったり、住まいが汚れたりするだけではありません。カビの中には、健康を脅かす危険なものも多いのです。空中に浮遊しているカビの胞子や代謝物を吸い込んだり、カビのついたものを食べたりすると、思わぬ病気を引き起こすこともありますから、注意が必要です。例えば、カビが引き起こす病気としては、次のようなものが挙げられます。
◎アレルギーの病気
その代表的なものが、最近増えているアレルギーの病気です。カビはアトピー性皮膚炎やじんましん、喘息、鼻炎、結膜炎など、さまざまなアレルギー性の症状の原因となっています。とくに子どもの喘息の原因物質としては、カビがダニに次いで第2位。さらに、カビはダニのえさになってダニを増やすので、ダニが原因の喘息にも大きな影響を与えています。
◎夏型過敏性肺炎
カビが引き起こす病気として最近話題になっているのが、夏型過敏性肺炎という日本特有の病気です。軽いせきやたん、微熱といった症状から始まり、少しずつせきがひどくなって息切れがするようになります。高温多湿の気候風土にくわえ、住宅の気密化が原因と考えられています。
◎ときにはガンや角膜真菌症も…
カビは食べ物にはえると、カビ毒という毒性物質を作り出し、ときにはガンを引き起こす場合もあります。南アフリカでは、カビ毒に汚染されたトウモロコシによって、食道ガンになる人が多いといいます。
それだけでは、ありません。手入れを怠ったコンタクトレンズにもカビははえ、目が充血したり、痛みや涙が止まらなくなる角膜真菌症という病気を起こすことがあります。さらに恐ろしいことに、抵抗力が落ちている場合、内臓や脳までむしばみ、死にいたらしめることもあるのです。
カビを防ぐポイント
カビが生きていくには、(1)温度、(2)湿度、(3)酸素、(4)栄養の4つの条件が必要です。温度は20〜30度、湿度は80%以上がカビにとって一番好ましい条件。他の多くの生き物と同じように、酸素も必要です。そして、食べ物はもちろん、フケ、アカ、ほこりなど、有機物ならなんでも栄養分にします。
カビの好きな温度は、私たちにも快適な温度。酸素もなくすことはできません。できるのは、湿度を下げて乾燥させることと、食べ物の保存に注意したり、掃除などによって栄養となる有機物を取り除くことです。悪さをするカビの面々と、具体的な撃退法については、次回にご紹介しましょう。

★カビと細菌の違い★
カビは、正式には「真菌類」と呼ばれる微生物の一種です。細菌とは、生物学的に違う種に属します。カビと同じ「真菌類」には、きのこや酵母があります。
細菌は細胞分裂によって増えていきますが、カビは細胞が糸のように伸び、胞子をたくさん飛び散らせて増えていきます。
2002年6月3日
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