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いくつもの要因が複合的に絡まりあって発症する顎関節症。その原因と治療法をみてみましょう。
顎関節症の原因
顎関節症の原因はひとつではなく「下顎や顎関節への外傷」「歯ぎしりや食いしばりなどのくせ」「不良な姿勢の維持」「悪いかみ合わせ」「精神的ストレス」などが複雑に絡まりあって発症すると考えられています。
以前は、かみ合わせが主な原因だといわれていました。実際、かみ合わせが原因になって顎関節症になることもありますが、最近は日中のかみしめ癖など、生活習慣が主原因と考える場合が多いようです。
人間の歯は、安静位では上下が常に2〜3ミリ離れているのが自然な状態ですが、ふだん奥歯をくっつけていたりかみしめたりする癖がある人が非常に多いのです。日中のかみしめは、力は弱いのですが、持続時間が長いため顎にかかる負担は大きくなります。これが顎関節症を引き起こす誘因となります。
外傷性のものとしては、交通事故などのほか、固いパンやスルメなどをかじったり、あくびなどで急に大きく口を開けた瞬間に「ギクッ」ときて、痛みで口があかなくなった、というケースも少なくありません。ちょうどギックリ腰のようなものですね。
顎関節症の治療
顎関節症の多くは、専門的な治療を必要とする場合がありますので、まずは普段かかっている歯科に相談し、必要があれば、顎関節症の専門医への紹介をお願いしてみるとよいでしょう。
現在、歯科で最も選択されている療法はスプリント療法です。これは歯にU字形の透明な装置(スプリント)を装着して、一時的に上下の歯の接触を変化させるものです。これによって顎の筋肉活動を減少させたり、顎関節にかかる負担や歯に圧力がかかる負担を軽減することで症状を緩和させることができます。
ほかに、薬物療法、マッサージやストレッチ、カウンセリングなどの心理療法、低周波治療などの治療法があります。場合によっては、関節腔内洗浄や、鏡視下剥離授動術といった、顎関節そのものに手を加える治療法がとられることもあります。
もうひとつ、重要な療法として認知行動療法があげられます。これは、かみしめやくいしばりなどの生活習慣が顎関節症の原因であることを認識したうえで、止めるように意識していく治療法です。次回紹介する予定のセルフケアと大きく関わってきます。

★ 顎関節症ライフのコツ ◎寝るときは… ★
横向きに寝ると、顎は反対側に押されて顎関節や筋肉が一方向からの力を受けることになり、顎にストレスがかかります。なるべく仰向けで寝るようにしましょう。
高すぎる枕は、顎をくいしばりやすくしたり、首の後ろの筋を疲労させます。低めの枕を選びましょう。
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