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月経が起きているのに、月経がない!
ほとんどの女性は14歳くらいまでに初経を迎えますが、18歳になっても初経が起きない場合を原発性無月経とよびます。
原発性無月経の多くは、月経を起こす器官のどこかに先天的に問題があります。その1つが、処女膜が閉鎖しているケースです。
「処女膜って、“膜”と付いているぐらいだから、蓋のようになって膣を閉鎖していているんじゃないの」と思うかもしれません。実際は、処女膜は膣を完全に塞いでいるわけではなく、膣口部を取り囲むヒダ状のもので中央部は開いています。そうでないと、俗に言う“処女膜が破れる”までは、月経が体外に出ることができないことになります。
ところが、中には、処女膜が完全に塞がっているケースがあります。これが処女膜閉鎖症で、このときは、月経は起こっているのに外に流れ出ることができないため、あたかも月経が起きていないかのように思われます。これを医学的に「みせかけの無月経」といいます。
月1回の下腹部の痛みや
処女膜の膨張がみられる
処女膜閉鎖症では、体内では月経が起きているのですから、月1回の月経時には下腹部の痛みがあります。中には、背中の下部から腰にかけて強い痛みが続いたり、電車や自動車に乗ると吐き気がするなどと訴える人もいます。また、膣の中に月経血がたくさんたまって処女膜が膨れていたり、月経血の固まりが大きくなって、おなかにコブのような膨らみが現れることもあります。
処女膜閉鎖症と診断されると、メスの先端で処女膜の中央部を切開し、中にたまっている月経血を流し出します。手術は簡単で、当日、あるいは翌日には帰宅することができます。その後、特に問題がなければ、月経が起きるはずです。
硬い処女膜は性交痛の原因になりやすい
ここで、ちょっと処女膜の話をしましょう。
処女膜は粘膜のひだで、形や柔らかさは個人があります。人によっては、とても硬く、そのため、性交時の痛みを招いていることもあります。
「初めてのセックスの時に出血しなかったから処女ではない」と信じ込んでいる人が未だに少なくないようです。そもそも出血がなぜ起こるのかというと、処女膜が傷つくから。ところが、処女膜にはもともと穴があいているので、膜を裂くことなくペニスがここを通過できれば、出血することはありません。タンポンを使用したり、足を大きく開く運動をしたりすると、処女膜の穴が広がりやすくなります。この場合、ペニスによって処女膜が破られる危険性は低くなりますから、当然、出血しないケースが多くなります。
なお、処女膜は出産をすると、大きく傷ついたり、一部が欠けてしまいます。したがって、何回か出産をした人は処女膜はほとんどありません。
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