女性の健康
 
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不妊治療を始めたいあなたへ 最終回
お金は? 期間は? ―不妊治療Q&A集

 

□お金はどのくらいかかるの?
不妊治療Q&A集 イメージ 検査や治療には、健康保険が使えるものと使えないものがあります。保険が効かないものはいわゆる自由診療となり、同じ処置でも費用は施設によって変わります。およその目安として人工授精は1万〜3万円/1回、体外受精は20万円〜70万円/1回、顕微受精では、さらに+5万円といわれています。体外受精を何度かおこなうと百万円単位のお金がかかることになります。

□期間はどのくらいかかるの?
 数回の治療(数カ月)で妊娠できる人もいれば、何年もの長期にわたる人もいます。不妊の原因は複雑なので一概には言えませんが、長期戦になる可能性もあり、行き詰まればしばらく治療を休むという選択もあるのです。

□不妊治療の間、生活で制限されることは?
 健康的な生活習慣は前提ですが、それ以外に、治療や検査のために決められた日にセックスをしたり、病院に通ったりすることがあります。また、薬の飲み方は厳密に守る必要があり、体調の変化に気を配ることも必要です。かといって神経質になりすぎないように、上手に気晴らしすることも大切です。

□治療可能な年齢はいくつぐらいまで?
 一般的には女性が妊娠できる限界は、体外受精・顕微受精などの技術を使った場合で46歳まで、自然妊娠であれば43歳までと考えられています。今年7月、「米国で他人の卵子をもらった60歳の女性が東京都内で超高齢出産」というニュースがありましたが、特殊なケースといえるでしょう。

□副作用にはどんなものがある?
 排卵誘発剤の主な副作用として、卵巣が過剰に反応してしまうOHSS(卵巣過剰反応症候群)や、双子より多くの子を妊娠する多胎妊娠などがあります。軽い副作用として、頭痛やめまい、消化器症状などが報告されています。注射の場合は針を刺した部位の痛みもあるかもしれません。これらの症状に耐えられない場合には、担当医に薬を変えてもらう事もできます。

□精子の提供、卵子の提供は現在どのようにされているの?
 日本では産婦人科医の自主規制の下、卵子の提供と営利目的での精子の提供が禁止されていました。最近これに違反するケースもみられ、国による規制のあり方が審議会で検討されるようになりました。今後、日本でも第三者から提供された卵子、精子や受精卵による体外受精が容認される見込みです。その実施は婦人科学会が指定した医療施設に限定されます。また提供を受けられるのは、不妊のため子どもを持てない、一定の条件を満たした夫婦に限られます。提供は一定の条件を満たした匿名の第三者からが無償で行われるのが原則です。

□2人目不妊ってあるの?
 女性の体の状態は刻々と変化していて、1人目は子供ができたのに、次がなかなかできないこともあります。これを2人目不妊(続発性不妊)といい、治療の対象となります。1人目の出産以降になんらかの原因で不妊になってしまったケースもありますが、1人目を妊娠した時にも不妊の原因を抱えていたというケースも意外と多いのです。

□治療を変えたい、やめたいと思ったときは?
 不妊治療を長く続けていると、精神的・経済的負担などによる限界がくるかもしれません。ご夫婦でよく話し合い、治療を変えたい・やめたいと思ったときは、気兼ねなく主治医に相談しましょう。他の病院で治療を受けたいと思ったときも、紹介状と一緒に今までの検査や治療の情報をもらっておきましょう。

□相談窓口を教えて!
 厚生労働省では、現在各都道府県に「不妊専門相談センター」を設置する計画で、平成13年で30カ所ほど置されています。
 全国の不妊専門相談センターの一部紹介(クリックしてください)
*Dr赤ひげ.COM編集部調査

□不妊治療についてもっと知りたい、
  病院を探したいので、関連書籍を教えて!

・「不妊症を治す最前線」
  三宅医院院長 三宅馨著 二見書房 2000年発行
・「専門のお医者さんが語るQ&A」
  東京歯科大学市川総合病院産婦人科部長・助教授 田辺清男著 保健同人社 1997年発行
 *上記2点は不妊治療病院のリスト付き
・「赤ちゃんがほしい人のための本」
  はらメディカルクリニック院長 原利夫著 池田書店 1999年発行
など
*Dr赤ひげ.COM編集部ご紹介

2002年2月25日

監修:原 利夫(はらメディカルクリニック 院長)
プロフィール
はらメディカルクリニック(http://www.haramedical.or.jp/)院長。慶應大学医学部大学院修了。医学博士。産婦人科認定医。日本における凍結受精卵妊娠第1号のスタッフ。1994年より不妊専門医院開業。執筆書籍はこちら(http://www.haramedical.or.jp/book.htm
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