女性の健康
 
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人に聞けない病気のケア〜泌尿器の悩み 最終回
尿路系の病気にかからないために

セックス前の入浴と、後のオシッコを習慣づけよう

セックス前の入浴と、後のオシッコを習慣づけよう イメージ 女性の尿道は男性に比べ短く、しかも形も真っ直ぐなため、尿がもれやすかったり細菌が侵入しやすい構造になっています。尿失禁や膀胱炎になりやすいとはいえ、生活に気をつけることでかなり発症を防ぐことができます。
 まず、おしっこを我慢しないこと。おしっこを長時間我慢すると、細菌が繁殖しやすくなります。
 セックスのときは、細菌が感染しやすい状況にあります。セックス後、おしっこをして尿道の口付近の細菌を洗い流すようにしましょう。若い女性の膀胱炎の多くはセックスの後に起こっています。腟と尿道が近いところにあるため、性交によりペニスの表面の雑菌が尿道に入ってしまうからです。男女ともセックスの前に入浴して、陰部をきれいにすることを心がけましょう。

 

排便、排尿後トイレットぺーパーで拭くときは
前から後ろから?

 女性は、尿道口と肛門が近くにあるので、大腸菌が尿道から膀胱に侵入しやすいといえます。ウンチをした後にトイレットペーパーで拭くときは、前から後ろへ。おしっこの後は、前へと拭きます。
 膀胱炎にかかりやすい女性はぴったりしたジーンズやガードルを身につけるのは避けましょう。外陰部が温まり、湿気を帯びて細菌が繁殖しやすくなります。下着は化学繊維よりも綿の下着をつけたほうがよいでしょう。綿は汗を吸い取り、通気性にすぐれているからです。
 冷房が強すぎる部屋や寒い場所に長時間いなければならないときは、厚手のタイツやソックスをはいたり、ひざかけをかけたりして下半身を冷やさないように注意しましょう。

 

便秘と肥満に気をつけよう

 尿失禁対策で欠かせないのが便秘の解消です。過度の便秘は膀胱を圧迫して尿失禁の原因になります。便秘を解消するには繊維質の多い野菜を積極的に取ったり、便を押し出すときに必要な腹筋を鍛える、規則正しい食生活をこころがけるといったことを実践するとよいでしょう。また、尿失禁に悩む人はつい水分を控えてしまいがちですが、きちんと排尿・排便するには適度の水分は必要です。朝起きた直後に冷たい水を飲むと、眠っている胃腸を目覚めさせてくれます。飲む量ですが、できれば1日1000〜1500ミリリットル(コップ5〜8杯)は飲みましょう。
 肥満は膀胱や子宮を押し下げて腹圧性尿失禁を起こしやすくします。尿がもれるようになると、それを避けようと運動をしなくなり、肥満を助長させるという悪循環に陥る可能性も。摂取エネルギーに注意するとともに、運動で消費エネルギーを高めましょう。

2002年1月28日

監修:高橋知宏(高橋クリニック院長)
プロフィール
1979年東京慈恵会医科大学卒業。同大学泌尿器科入局。大学病院、救急病院を経て、1990年東京都大田区で高橋クリニック(http://www.takahashi-clinic.msn.gr.jp/)を開設。専門は前立腺腫瘍・睾丸腫瘍。泌尿器科専門医・外科認定医・消化器外科認定医・体育協会公認スポーツドクター・整形外科医など総合診療科医師を目標に幅広く診療。著書に一般の方向け家庭の医学書「もうおしっこで悩まない」(ハート出版)などがある。
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