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女性に尿失禁が多いのはなぜ?
咳やくしゃみをしたとき、「アレ?」と思ったことはありませんか。尿意を感じてからトイレへ行く間におしっこをもらしたことはありませんか。もし貴女がこうした尿もれを「私だけかしら」と悩んでいたら、ご安心を。尿もれはごく軽度も含め、20代で3人に1人、40代〜50代で2人に1人にみられ、尿失禁用のパッドが常時必要なほどの人は50代で10%、65歳以上で15%前後いるそうです。つまり、尿失禁は女性にとって非常にポピュラーな症状なのです。それに対し、男性は65歳以上でも6〜7%にすぎません。
では、女性になぜ尿失禁が多いのでしょう。女性は、尿道の長さが男性の20〜23cmに比べて4〜5cmと短く、また膀胱や腸などを下から支える骨盤底筋群の力が弱いからといわれています。40歳以上の女性に多くみられるのは、女性ホルモンの分泌が急激に低下するため、尿道の粘膜が薄くなるのが原因です。出産後に尿もれが始まったという人は、原因はズバリ、出産にあります。10カ月も胎児をお腹に抱え、出産時に腟が伸ばされることで筋肉にダメージが残り、骨盤底筋群が弱まったと推測されます。
尿もれの7割は腹圧性尿失禁
女性の尿もれの70%は咳やくしゃみ、重い物を持った拍子にもれる腹圧性尿失禁です。このタイプは、骨盤底筋群がゆるんで膀胱や尿道が下がってしまったことが原因です。したがって尿もれを改善するには、骨盤底筋を鍛えて強くすることがもっとも有効な方法です。尿もれの程度が重度でなければ、このトレーニングで3分の2以上の人に効果が現れるといわれています。しかも、副作用もなし! 腹圧性尿失禁と思われる人は、まず骨盤底筋体操で改善を図ってみましょう。
骨盤底筋体操のやりかた
- 立って足を肩幅ぐらいに開きます。腹式呼吸を何回かして、全身の筋肉をリラックスさせます。
- お通じをがまんする感じで、肛門と腟をギュッと締めます。このとき、肩やお腹に力が入ったり、息が止まったりしないように。
- ぐっと締め、胃のほうにぐーっと持ち上げる感じで5秒間そのままで。
- 以上10回を1セットにして、1日8〜10セットします。締めるコツが飲み込めたら、立つ、座る、寝るのいずれの姿勢でやってもOKです。
トレーニングで改善しないときは手術も考えられる
骨盤底筋運動を3〜4カ月続けてかなり改善がみられるものの完治には至らないというケースや、運動そのものが体力的にきつくてできないといった人の場合には、薬を飲むという選択肢もあります。ただし、副作用が出ることがあるので、長期間の服用は避けましょう。
症状が重い人や骨盤底筋運動や薬で改善がほとんどみられない人は、手術で下がった膀胱を元の位置に持ち上げる手術を検討してもよいかもしれません。手術での問題は尿失禁の再発で、術後数年でつり上げた膀胱が再び下がってくる人が10人中2〜3人いるといわれています。
最近注目されているのが、コラーゲンを尿道のまわりに注入する方法です。尿道の周りの筋肉がゆるんでいるタイプに向いています。準備を入れても30分程度で終わる簡単な方法なので、まずこちらをためし、効果がないときに手術をおこなってもよいかもしれません。
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