女性の健康
 
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更年期はこわくない 第2回
ホルモン補充療法と非ホルモン療法

更年期障害の治療法は千差万別

 更年期障害の症状や程度は人それぞれです。治療法も、婦人科などで一般的におこなわれている治療法のほか、漢方薬、運動療法など、選択肢が多くあるため、いくつかの治療法を併用している場合も多いようです。自分の心身の症状にあわせて、医師と相談しながら治療していくことが大切なのです。 更年期障害の治療法は千差万別 イメージ

のぼせや発汗を改善するホルモン補充療法

 更年期障害がおきる主な原因は、女性ホルモンの急激な減少によって、ホルモンや自律神経の調節がうまくいかなくなることです。そのため、更年期障害の治療には、分泌量が減ってきた女性ホルモンを薬で補う、ホルモン補充療法(HRT)が効果的です。
 このホルモン補充療法は、ほてりや発汗、冷え、性交時の痛みなどを改善します。そのほか、肌のハリを保ち、骨粗しょう症の予防や、血液中のコレステロールの増加を防いで動脈硬化の進行を抑える効果があります。
 ホルモン補充療法では、主に、女性の卵巣から分泌されるホルモンと同じ成分のホルモン剤が使われ、エストロゲン製剤と黄体ホルモン製剤の2種類の薬を併用するのが一般的です。また、薬の量や、薬を飲まない休薬期間を設けるかどうかなど、服用の仕方は人によって違い、年齢や症状、月経の再現を望むかどうかで決まります。
 ホルモン剤を服用すると子宮ガンになる確立が高いのでは、と心配する人が多いようです。しかし、2種類の薬を併用する場合は、むしろ統計的には子宮ガンの発生は減っているといわれています。
 また、子宮ガンや乳ガンにかかっている人や、以前発病したことがある人は、原則としてホルモン補充療法は避けた方がよいとされています。血栓性静脈炎や肝機能障害がある人、糖尿病の人なども、病気を悪化させる恐れがあるため、医師の指示を仰ぎましょう。

不安やイライラ、手足のしびれには
非ホルモン療法が有効

 頭痛、不安、不眠、うつ症状、手足のしびれなど、精神的なストレスや心理的な要因が大きい症状に対しては、それぞれの症状を改善する薬のほか、精神安定剤などが処方されることがあります。また、カウンセリングを受けて悩みを聞いてもらっただけで楽になった、という人もいます。このように、精神的なストレスから生じる症状が強い場合は、うつ病など更年期障害以外の病気が隠れていないどうかを注意しましょう。

(ライター:望月 芳子)

次回は「漢方療法について」です。

監修:粟井 弘二(粟井内科院長)

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