女性の健康
 
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子宮内膜症を正しく知ろう 第3回
子宮内膜症と子宮腺筋症

子宮内膜症の進行の経過

 子宮内膜症は通常、次のように進行していきます。
第I期
子宮や卵巣、腹膜などに1〜2mmの病巣が発生、腹腔鏡検査などで発見されます。
第II期

病巣の数が増えたり、大きくなったりします。
第III期
卵巣が大きく肥大し、ほかの臓器との癒着がおこります。
第IV期

子宮、卵巣、膀胱など骨盤内の臓器が癒着して一塊となります。

子宮内膜症で最も多いのは卵巣チョコレートのう腫

 子宮内膜症という1つの病気があるわけではありません。現在のところ4種類の子宮内膜症症候群が発見されており、併発していることも多いようです。

子宮内膜症で最も多いのは卵巣チョコレートのう腫 イメージ腹膜子宮内膜症
 腹膜や臓器の表面に発生する子宮内膜症です。mm単位の小さな病巣が散らばっていて、癒着しやすいようです。内診や超音波断層撮影、MRI検査ではわかりづらいものです。

卵巣チョコレートのう胞
 子宮内膜症の中で、最も多いもので、卵巣の内部に発生します。病巣から出血した血液が溜まって袋状にふくらんだ血腫を形成し、たまった血液が古くなるとチョコレートのように見えることから、こう呼ばれています。卵巣チョコレートのう胞が大きくなってくると、卵胞の成長が阻害されて妊娠しにくくなり、卵巣自体が大きくふくらんできます。また、のう胞の中身が破裂して、激痛に襲われることもあります。卵巣チョコレートのう胞は、腹膜子宮内膜症も併発している場合が多く、進行すると卵巣ガンになることもあります。

深部子宮内膜症
 診断技術の進歩で数年前から認められるようになった子宮内膜症です。ダグラス窩という腹部の奥まった部分に発生することが多く、性交時や排便時に痛みがひどくなります。病巣の発見や手術が大変難しい子宮内膜症です。

他臓器子宮内膜症
 子宮内膜症全体で2、3%しかなく、肺で最も多く発生しています。肺の内部に発生すると、月経時に喀血します。ほかに、へそ、直腸の内部などに病巣ができることもあります。

子宮内部に発生する子宮腺筋症

 子宮内膜やそれに類似した細胞が、子宮筋層内に発生する子宮腺筋症は、症状や発生のしくみの違いから、子宮内膜症と区別して考えられています。
 子宮腺筋症は30代〜40代の女性に多い病気で、激しい月経痛と過多月経が特徴です。過多月経とは、月経時の出血量が多かったり、1週間以上続く状態をいいます。子宮筋層内で増殖した細胞が、月経時に出血するのは子宮内膜症と同じですが、出血した部分が硬くなり病巣が広がっていくため、子宮壁も次第に硬くなって子宮そのものが肥大していきます。
 症状が子宮筋腫とよく似ていて、見分けが難しい病気です。子宮腺筋症も不妊の原因となります。また、妊娠しても流産や早産をしやすくなります。

(ライター:望月 芳子)

次回は「子宮内膜症の診断について」です。

監修:飯田 信(国際親善総合病院 産婦人科医師)

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