シニアの健康
 
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『ウォーキング』の健康効果に注目! 第1回
筋肉に与える効果〜全身の約8割も!


歩けない宇宙飛行士?

 スペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士が地球に生還し、階段から降りるとき、少しふらついたり、上手に歩けなかったりするのを不思議に思ったことはありませんか? 地上で厳しい体力向上のトレーニングを十分に受けた彼らでも、無重力状態で数日間筋肉をまったく使わなかったために、足の筋力が低下してしまったのです。ベッドで寝たきりの生活を送る「ベッドレストスタディー」という実験でも、1週間後には早くも全身の筋力のうち、特に下半身、足の筋肉が極端に衰えることが確認されています。このように足の筋肉は、使わなければ非常に衰えやすい筋肉なのです。

 

全身の筋肉の約8割を使う「ウォーキング」

 全身の筋肉の約8割を活動させることができるといわれているウォーキング。衰えやすい足の筋力を含め、全身の約2/3の筋肉が集中する下半身全体を強化できるため、日常生活に必要な身体能力を高める効果があります。

 筋肉は遅筋繊維と速筋繊維という2つの筋繊維で構成され、ゆっくり歩くときは遅筋繊維、短距離走などでは速筋繊維が働きます。遅筋繊維は短縮速度(活動の速さ)は遅いけれども持久力に優れている筋繊維。一方の速筋繊維は階段を上ったりするような大きな力を発揮するときに働きます。運動強度が高まるにつれ、遅筋→速筋の順序で使われますが、速筋繊維が働き始めると疲労物質である乳酸がたまってくるので、運動を続けるために、特にシニアの方は運動強度が強くなりすぎないよう注意することも大切です。


2002年7月1日

監修:齋藤 仁拡(スポーツトレーナー)
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