サプリメントはあくまでも「食品」ですから、「これを飲めば病気が治る」とはいえませんが、さまざまな食べものと同様に、体の健康をサポートしてくれます。シニアの方の健康に役立つサプリメントをご紹介しましょう。
クランベリーって?
クランベリーは、ヨーロッパや北アメリカの寒冷地に生育するツルコケモモ属の小果樹です。1cmほどの真っ赤な果実は、ビタミンCやキナ酸をはじめとする豊富なフルーツ酸などを含有し、アメリカでは昔から健康食品として知られていました。近年、抗酸化作用の高いポリフェノール類が非常に豊富であることが分かり、さらに注目されています。
尿を酸性化し、
女性に多い尿路感染症の予防に役立つ
アメリカでは100年以上前から、尿路感染症予防の民間療法としてクランベリーを利用しています。尿路感染症とは尿道、膀胱、腎臓など尿路のどこかに細菌(主に大腸菌)が感染し、炎症を起こす病気で、場所により尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎などがあります。尿路に細菌が入りやすい体の構造から、特に、女性に多くみられる病気の1つです。
クランベリーを飲用すると、尿中のミネラルバランスに影響を与え、尿が酸性化されます。pHの低い酸性の環境では、尿路感染症の原因となる細菌が尿管に付着しにくく、その増殖も抑制されるのです。
このメカニズムの秘密は、クランベリーに豊富に含まれる有効成分、キナ酸にあると考えられています。腸で吸収されたキナ酸は、肝臓内で代謝されて馬尿酸という物質に変わります。酸性である馬尿酸は、尿のpHを下げて酸性化する作用から、尿路の細菌感染を防ぐという仕組みのようです。
また、クランベリーに含まれる抗酸化作用の強いタンニンの一種、プロアントシアニジンが細菌の付着・定着を阻害することも、近年明らかにされつつあります。
クランベリーの新しい可能性
近年、クランベリーが歯周病・歯肉炎の予防にも効果があることが米国歯科医師会誌で報告されています。クランベリーの菌付着防止作用が、口腔内に生息する菌にも同様に働くことがイスラエル テル アビブ大学の研究チームの発表で明らかになり、口腔衛生におけるクランベリーの新たな可能性を開いたといわれています。
2002年2月25日
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