子供の健康
 
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子どもの夏の皮膚トラブル 最終回
こわーい紫外線に気をつけて

 さんさんと太陽が降り注ぐ夏。真っ黒に焼けた子どもたちの笑顔は健康のイメージそのものですが、最近では日光浴は肌に大きなダメージを与えることが知られています。



日焼けのケア

サンバーンとサンターン イメージ 日焼けのタイプには、太陽を浴びた数時間後から皮膚が赤くなるサンバーンと、3日目頃からメラニンのために褐色となるサンターンの2種があります。
 サンバーンはやけどの一種。急激に日光に肌をさらすことで、紫外線による炎症が起きてしまうのです。全身が真っ赤になり、具合が悪くなってしまったら、まず冷やすことを考えましょう。冷房のきいた室内か、風通しが良くて涼しい木陰などに移動して、冷たいシャワーや清潔な濡れタオルなどで、ひりひりする体を冷やします。体も脱水症状気味になっていることが多いため、水分を充分とらせたほうがいいでしょう。
 軽い症状なら市販の外用剤を塗っておきます。水疱などができるほどひどい状態になったら、皮膚科を受診しましょう。日焼けの範囲が広い場合は、内服薬を処方されることもあります。

 

紫外線を防ごう

 地球温暖化の影響でオゾン層が破壊され、有害紫外線が増大しています。その影響で皮膚がんや白内障、免疫力低下などが、世界的に急増中。最近では「紫外線は目に見えない殺人兵器の一種」と言う人もいるくらい、有害なものだということがわかっているのです。 人は20歳前までに、一生に浴びる紫外線の半分量を浴びるといわれています。また、子どもの皮膚は薄く、紫外線の悪影響を受けやすいので対策が必要です。色白の子どもほど紫外線から皮膚を守る働きをするメラニンが少ないため、影響を受けやすいのです。
 しかし紫外線はちょっとした工夫でかなり防げます。たとえば…。外出時はつばの広い帽子をかぶせる。外での遊びは(できれば)午前中の早い時間か夕方にする。照り返しの少ない芝生や土の地面を選んで遊ばせるようにする。衣類のえりを立てるだけでも有効です。
 子ども向けの日焼け止めクリームも効果があります。2時間程度で、こまめに塗り直してあげましょう。
 屋外での遊びは子どもの成長にとって大切なこと。きちんと紫外線対策をして、元気に夏を過ごしましょう。


2002年8月26日

監修:海老原 全(東京都済生会中央病院皮膚科医長)
プロフィール
海老原 全(えびはら・たもつ)
 昭和61年慶應義塾大学医学部卒業。同年4月慶應義塾大学医学部皮膚科学教室入室。平成3年慶應大学医学部皮膚科助手、4年同教室連絡者(医局長)、5年同診療科医長(外来担当)、8年東京都済生会中央病院皮膚科医長(慶應義塾大学医学部皮膚科講師兼任)に就任、現在に至る。日本皮膚科学代議員、日本臨床皮膚科医学会雑誌編集委員、日本毛髪美容学会理事を務める。専門は自己免疫性水疱症(天疱症・類天疱症・IgA天疱症)。最近はもっぱらアトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎の臨床。
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