子供の健康
 
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子供の歯を守ろう 最終回
家庭での虫歯予防 食事とおやつ

甘いおやつの安全な与え方

 唾液には虫歯菌によって酸性になった口の中や歯の表面を中性に戻す「緩衝能(かんしょうのう)」という働きがあり、溶け出した歯を修復してくれます。だらだら食べるのをやめて食事と食事の間の時間を十分に取り、食べるときには唾液がたくさん出るようによく噛むことが大切です。乳歯は虫歯になりやすいからと甘いものを一切与えないお母さんもいますが、甘いものは子供の楽しみですから、いつも我慢させるのも考えもの。そこで、じょうずなとり方として、口の中を酸性にする甘いものは、食事に続けてデザートとして取るようにしてはどうでしょうか。食後すぐに歯磨きをすれば、酸性に傾く時間を少なくできます。虫歯予防のためには食後にキシリトール(第1回参照)をとると効果的です。
 幼児は一度にたくさんは食べられないので、おやつで栄養補給をする必要があります。おやつは酸性にならないチーズやナッツ、季節の野菜など、なるべく糖質の少ない食品にするのが虫歯を作らないコツです。

カルシウムたっぷりの食事

カルシウムたっぷりの食事 イメージ 子供の歯を守るには、何といっても土台の歯そのものがしっかりしていなければいけません。強い歯を作るには歯を育てる栄養、中でもカルシウムが大切です。もちろん、歯のもととなるたんぱく質、歯の構成成分であるマグネシウムやリンも欠かせないので、バランスよく栄養をとるのが基本ですが、カルシウムは日本人には不足しがちなミネラルなので、意識的に取ったほうがよいのです。
 牛乳、乳製品にはカルシウムが多く、しかも吸収がよいという利点があります。でもカルシウムが多いのは牛乳だけではありません。豆腐やがんもどきなどの大豆製品、じゃこや桜えびなどの小魚、小松菜や大根の葉などの青菜、ごまやひじきにもたくさん含まれています。そのままでは子供が食べにくいものは細かく刻んでチャーハンにしたり、ごまをたっぷりつけた豆腐の揚げ団子にしたりと、ぜひともひと工夫してみてください。

健康な永久歯を作るために

 現代の子供たちは昔に比べてあごの発達が悪くなっていることが、不正咬合の増えている大きな原因です。あごを発達させるには、かむことが大変重要です。かむという運動をするとあごの骨はアミノ酸などの栄養素をとり込み、造骨細胞が増加してあごが発達します。やわらかい食べ物が多くなった現代の食生活があごの発達を妨げているのです。
 かむ練習は、授乳期から。母乳を飲む赤ちゃんはかむための筋肉を使っていますが、哺乳瓶では楽をして飲んでいるといわれます。ミルクの赤ちゃんには、かんで飲むタイプの哺乳瓶を用意してあげましょう。
 離乳期にはいろいろな味を体験させつつ、次第にかみごたえのある食材を増やしていきます。子供だからといってやわらかい食事ばかり用意してはいけません。かみごたえのある食事を工夫してよくかませれば、あごの発達、歯の強化にも役立ちますし、唾液が口内の酸を中和させて虫歯菌の活動を妨げ、健康な歯の成長に役立ちます。
監修者: 倉治 ななえ(クラジ歯科医院院長)
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